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  • 公開日:2016.11.16

転職に何を求めるかを考えることが大切な理由

薬剤師の転職事情

 

薬剤師の転職ノウハウとして、優先順位の決め方を紹介します。転職を検討している薬剤師は、ご一読いただければと思います。

 

■希望全てを叶える求人探しは難しいため、自分の中で優先順位を明確に定めましょう

転職活動をはじめると、年収アップやスキルアップを目指した担当業務、家から職場へのアクセスなど、いろいろな条件が出てきます。全てを叶える求人が見つかれば良いのですが、なかなかそうもいきません。理想ばかりを追っていると転職活動を長引かせる原因になり、検討している間に疲弊してしまいます。

そこで、たくさんある条件を書き出したうえで、優先順位をつけていきます。優先順位が高い条件を満たす求人を探していって、妥協できる収まりどころを探していきます。効率的に転職活動を進めることで自分の望む薬剤師としてのあり方に近づき、キャリアプランが広がるようなら成功です。

 

■条件を全てノートに書き出してみましょう

優先順位をつけると言っても、いきなり最優先する条件を明示できる方は、かなり稀かと思います。頭の整理を進めるべく、思いつくだけの条件を全てノートに書き出し、転職先に求める条件を考えていきます。

「上司が口うるさく折り合いが悪い」「同僚より頑張っているのに正当な評価を受けられない」など愚痴レベルでも構わないので、現職で不満に感じることを洗いざらい書き出します。全て不満を書き出したら、現職で気に入っているポイント新しい職場に望むことを書き加えます。一日では頭の整理がつかない場合は何日かかけてメモを見返し、思いついた内容を書き足しましょう。

ここまでできたら、リストアップした内容の中から自分の中で思いが強いものを決めていきます。リストアップする中で頭の整理ができていくため、比較的スムーズに進むでしょう。第一順位になったものこそ転職で重要視したいポイントで、自分にとって譲れない条件になるはずです。

 

■転職後の「こんなはずじゃなかった」を防止できます

優先順位をつける目的は転職後に後悔することを防ぐためであり、自分にとってぶれない指針を作ることで、どうして転職するのか明確にします。転職活動を続けていると条件が良い職場や魅力的に感じる案件が出てくるもので、本来の目的とは異なっても心動くことがあります。

たとえば、スキルアップ目的で内科領域に特化した薬局求人を探していたのに、年収が高い療養型病院の求人が目にとまった場合はどうでしょう。年収が譲れない条件だった場合はまだしも、転職後に「やっぱり内科に関心がある」と感じても、取り返しがつきません。

ある程度自分を納得させて働いた後に当初のキャリアプランに軌道修正しようとしても、キャリアの一貫性がとれなくなります。優先順位を自分の中で明確にして求人探しをしていくと、転職後に後悔するリスクが低くなります

長い目で見た薬剤師としてのキャリアにおいてどんな目標をたてるのか、自分にゆっくり問いかけながら、転職先を考えていきます。

 

■転職コンサルタントを活用しましょう

自分の中での優先順位がはっきりした場合でも、条件にマッチする求人を上手に探すことができず、つまずいてしまう薬剤師もいるでしょう。曜日指定の勤務シフトや残業発生見込みなどデリケートな部分について条件をあげた場合は、求人を見ても実情がわからず困ります。

そんな時こそ転職コンサルタントに相談して、聞きにくい条件に対する明確な回答を引き出しましょう。薬剤師に変わって求人企業に問い合わせ条件交渉してくれます。自分では強く言えない部分も転職コンサルタントを介すれば交渉できることも多く、悔いがない転職活動につながります。疑問点を残したまま転職してしまうと、結局満足がいく結果にならず、後悔するケースがあります。

転職コンサルタントへの相談を通して本当に重要視したいポイントやキャリアプランが見えてくることもあるので、上手に活用しつつ戦略的に考えましょう。

 

■まとめ~転職に何を求めるかを考えることが大切な理由

1. 希望全てを叶える求人探しは難しいため、自分の中で優先順位を明確に定めましょう
転職先に求めるものを決めないと、活動が長引く原因になります。希望全てに合った薬剤師の求人を探すのは根気がいる作業で、妥協点を考えておかないと身動きがとれなくなります。

 

2.条件を全てノートに書き出してみましょう

優先順位を決めるにあたって、考えうる条件を全てノートに書き出します。現職で不満に感じたことや感じているメリット・デメリットを含めて考えて、最優先する内容を決めましょう。

 

3.転職後の「こんなはずじゃなかった」を防止できます

優先順位を決めて転職活動することで、転職後に後悔してしまう状況を未然に防ぐことができます。本来の転職目的を重視して考えることで、基軸がぶれず一貫した考えで行動できるようになるためです。

 

4.転職コンサルタントを活用しましょう

優先順位の付け方で迷ってしまう場合にも、転職コンサルタントに相談できます。いろいろと話をしているうちに頭の中を整理できて、自分の考えが明確になってくるためです。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/11/16

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