服薬指導に活かす医薬品情報

アウィクリ注 フレックスタッチ(一般名:インスリン イコデク)

ここがポイント!

  • ・初の週1回投与の持効型インスリン製剤
  • ・連日投与のBasalインスリン製剤からの切り替え時、初回のみ増量となる場合がある
  • ・低血糖(特に投与後2〜4日)や投与量変更に関する継続的なフォローアップを

Q

どういうお薬?

A

週1回皮下投与のBasal(基礎)インスリン製剤で、効能・効果はインスリン療法が適応となる糖尿病です。

半減期は約7日で、血糖降下作用が1週間持続します。1回に7日分のインスリンを投与しますが、主な連日投与のBasalインスリン製剤(100単位/mL)の7倍の濃度のため、1回あたりの液量は変わりません。

1本あたりの総量は300単位と700単位(※追記:2025年12月より発売)があります。アウィクリ注専用の注入器のため、1目盛りが10単位に相当し、10単位刻みで単位設定できます。空打ちは10単位で行います。

作用持続の理由:投与後に血漿中へ移行後、血中のアルブミンに結合し活性を示さない状態となります。その後、緩徐にアルブミンと解離し、インスリンレセプターと結合し血糖降下作用が持続します。


Q

連日投与のBasalインスリン製剤からの切り替え

A

それまで連日投与していたBasalインスリン1日総投与量の7倍に相当する単位数を目安とします。

切り替え時に血糖値が上昇するおそれがあり、初回投与時のみ、血糖コントロールや低血糖の発現状況を考慮したうえで、目安の投与量の1.5倍増量が推奨されます。(1型糖尿病では原則増量)

初回に増量した場合、2回目は目安の量に減量します。3回目以降は、血糖マネジメントに基づき調節します。新規導入としての使用も可能です。


Q

低血糖の発現傾向

  A

作用上、投与後2~4日に低血糖が比較的発現しやすく、また低血糖症状の回復に時間がかかることがあるため注意します。

ブドウ糖の摂取など、対処方法を患者さまやご家族の方に説明しましょう。特に1型糖尿病患者では、他のBasalインスリン製剤と比較し低血糖が発現しやすい傾向があるため注意します。



Q

その他の注意点

A

・投与を忘れた場合は気づいた時点で直ちに投与し、次の投与は4日間以上の間隔をあけて開始します。その後は、新たな投与日と同じ曜日に週1回投与し、血糖モニタリングを十分に行います。


・濃度が高く注射間隔が長いため、連日投与のBasalインスリン製剤より針詰まりの可能性が高くなります。従来のインスリン製剤も同様ですが、必ず毎回新しい針に交換するよう指導しましょう。


・新薬のため、2025年11月末日までは投薬が1回14日分を限度とされます。
※追記:アウィクリ注の処方日数制限は、2025年12月1日から解除されており、現在は長期処方が可能(26年3月2日現在)


Q

(例)服薬指導・テレフォンフォローアップでの確認事項

A

お声がけ
「注射の曜日をカレンダーなどに記入しておき、投与したら記録しておきましょう」


投与2~4日後
「問題なく注射できましたか」「低血糖の症状はありませんか」等。


投与1週間後(2回目の前)
次回投与の不安点、初回増量からの減量がある場合のフォローアップをしましょう。


(2025年10月20日作成)


掲載日: 2026/03/03
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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