- 公開日:2019.08.14
- 更新日:2025-12-25
薬剤師が円満退職するための理想のスケジュールは?退職理由や切り出し方のコツも解説

薬剤師は前職との関わりが続く場面が多いため、円満に退職することが大切です。しかし、専門職のため後任者の採用には時間を要することが多く、引き留められるケースも少なくありません。スムーズに退職を進めるには、事前に適切な退職の手順を知っておくことが必要です。
この記事では、薬剤師が円満に退職するためのポイントをわかりやすく解説します。また、病院薬剤師や管理薬剤師など、さまざまな立場に合った円満退職のコツもご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
- 円満退社の重要性が高い理由とは
- 標準的な退職スケジュール
- 地域・職位・職種でスケジュールに違いは出る?
- 退職の申入れにおける注意点
- 納得してもらいやすい退職理由とよくある引き留め例
- 異動提案にどう答える?大手薬局ならではの退職理由
- ネガティブな退職理由の言い換え方
- 退職後に迷惑をかけないための引継ぎ・対応リスト
- 真摯な対応で円満な退職を迎える
円満退社の重要性が高い理由とは?

どの職種であっても円満に退職することは大切ですが、薬剤師の場合は特にその重要性が高いといえます。たとえば、転職した後も同じ地域で働き続ける場合、医薬品の受け渡し業務や地域の薬剤師会などを通じて、前職の関係者と再会することは十分に考えられます。
さらに、薬局の経営者や採用担当者同士が交流していることも珍しくありません。退職時に悪い印象を残すと、その評判が面接中の薬局に伝わり、転職活動に悪影響を及ぼす可能性があります。場合によっては、本来の希望より遠方の職場を選ばざるを得ない状況になることもあるでしょう。
一方で、円満に退職できれば、これまで苦楽を共にした同僚や上司と、会社の枠を超えた良好な関係を築くことができます。職場が変わった後も情報交換ができる大切な相手となり、薬剤師の長期的なキャリアを支えてくれる存在になるでしょう。
以前私が担当した方で、『この地域は避けたい』と希望を受けたことがあります。詳しくお話を伺うと、十分に引継ぎができないまま前職を辞められたそうで、当時の職場の方と顔を合わせることが怖く、店舗の所在地域全体を避けたいとのことでした。そのエリアは、ご本人の通勤面や給与額の条件から見ても好ましい場所だっただけに、円満退職の重要性を改めて痛感しました。(転職コンサルタントF)
標準的な退職スケジュール

調剤薬局に勤める一般の薬剤師を想定して、実際にどのようなスケジュールで退職手続きを進めていくのか解説していきます。
就業規則を確認する
民法では、雇用期間の定めがない場合、退職を希望する日の2週間前までに申入れることで雇用関係が終了します。(民法627条1項)
しかし、2週間で後任者を見つけることは容易ではなく、職場に負担が掛かってしまいます。円満退職を目指すのであれば、労働条件通知書や就業規則も確認しておきましょう。退職に関して、いつまでに申入れが必要か具体的な期間が記載されています。
職場によっては、2ヶ月以上前の申入れとしているケースもあります。転職や退職を考え始めた段階で見ておくと安心です。
【2~3ヶ月前】には退職の申入れをする
就業規則に1ヶ月と記載されていた場合も、引継ぎや人員補充の観点から遅くとも退職希望日の2ヶ月前には退職の申入れを行いましょう。有給休暇が1ヶ月以上残っている場合は、さらに余裕を見て3ヶ月前には伝えておくと、有給休暇を無理なく消化できるので安心です。
賞与を貰いたいなら、支給日以降の申入れが安心
賞与(ボーナス)については、多くの場合、「支給日に在籍していること」が支給の条件となっています。この場合、賞与をもらいたいなら、支給日以降に退職日を設定する必要があります。
退職の申入れのタイミングも意識しましょう。例年通りの賞与を受け取りたい場合、評価確定日ではなく賞与支給日以降がより安全です。
前項の内容も踏まえると、賞与支給日以降に退職の申入れを行い、そこから2~3ヶ月先に退職するのが、円満退職におけるおすすめの段取りです。
注意点として、早めに離職し、次の職場の評価期間に長く在籍した方が、賞与額が高くなるケースもあります。現職の賞与にこだわりすぎず、自分の状況に合わせて柔軟に判断することが大切です。
なお、賞与を受け取ってからの退職は決して珍しいことではないため、「もらい逃げ」と悪く思われないか過度に気にする必要はありません。
地域・職位・職種でスケジュールに違いは出る?
地域や職位、または職種によっては、退職時の手続きや準備をより慎重に進める必要があります。ご自身に当てはまる項目があれば、ぜひ参考にしてください。
採用に時間がかかる地域
県内に薬学部を持つ大学がない地域や、都市部から離れている地域では、薬剤師の確保が難しい傾向にあります。こうした地域では退職日について引き延ばしを依頼されることも珍しくありません。
ですが、前述の通り社内規定に従い、退職の2~3ヶ月前までに申入れを行えば、常識的な配慮はできているといえます。毅然とした態度で希望を伝えましょう。
管理薬剤師
管理薬剤師が退職する際は、一般の薬剤師が退職する場合よりも1ヶ月長く、余裕をもって退職意思を伝えましょう。また、薬局や病院によっては、一般薬剤師と管理薬剤師で退職の規定を変えているケースもあるため、注意が必要です。
管理薬剤師を担っている一人薬剤師は、より強い引き留めに合うことが考えられます。たとえば、かかりつけ薬剤師指導料またはかかりつけ薬剤師包括管理料を算定するには、その薬剤師が該当する保険薬局に1年以上勤務していることが条件となっています。すぐに後任が決まったとしても、その後任者が1年以上勤務しないと加算が認められないため、店舗の売上に影響が及ぶ場合があります。
一方で、これらは経営側の事情であり、被雇用者には退職の自由があります。通常3~4ヶ月の期間があれば、十分に業務を引き継ぐことができます。退職がむやみに先延ばしされないよう、事前に明確な退職日を決めて、意思をしっかりと伝えましょう。
病院勤務
病院の場合は調剤薬局よりも人員補充が難しい傾向にあるため、早めに伝えることをおすすめします。また、就業規則とは別に、年末や年度末など特定の時期で退職する慣例を持つ病院も多く存在します。なるべく引き留めに合いたくないなら、慣例に合わせて退職時期を決めるのも一つの方法です。
ただし、自分の希望する退職時期が職場の慣例と異なっていても、就業規則に従って手続きを進めていれば問題ありません。すでに転職先が決まっている場合は、無理に慣例に合わせないでも大丈夫です。
退職の申入れにおける注意点
退職の申入れの流れと注意点を解説します。特に新人薬剤師は、同僚の退職に遭遇したことがない方もいるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。
伝え方に注意して、切り出す場を整える
最初から退職の相談と伝えると、上司が引き留める前提で臨んでしまうかもしれません。理由は伏せて「ご相談があるので、お時間をいただけますか?」と伝えてください。詳細を伝えるときは、個室など落ち着いた場所を選び、周りの人に聞こえないようにするのがマナーです。
端的に退職理由を伝える
退職のきっかけがいくつもの要因の積み重ねであったとしても、それらをすべて説明してしまうと要点が伝わりません。場合によっては、不満を持ちやすいなど、ネガティブな印象を持たれるかもしれません。
退職理由はできるだけ簡潔に伝えることが大切です。また、給与や人間関係が退職の動機だったとしても、キャリアアップへの挑戦など前向きな理由を伝える方が、円満な退職に繋がります。
引き留めははっきりと断る
薬剤師の採用はコストも時間もかかるため、退職の際には引き留められることがよくあります。退職意思の固さを伝えるためにも、引き留めに迷う姿を見せるのは好ましくありません。
とはいえ、慣れた職場で働きながら、自分の希望条件もかなえられると思うと、引き留めに心が揺れることもあるでしょう。提示条件に納得できるのであれば、残留を検討しても良いかもしれません。
ただし、残留にはリスクもあります。引き留めの場で交わされた約束は、口約束で終わり、実際には守られない可能性があります。また、転職の意思があることが上層部や周りに広まり、状況が改善されないまま職場で働きにくくなることも考えられます。この点は理解しておきましょう。
記事後半で、退職理由別によくある引き留めの例を紹介しています。どう答えるか事前に考えておきましょう。
稀に、現職から意図的に引き留め条件を引き出し、それを材料に面接先へ条件交渉を試みる方がいらっしゃいます。面接先にとっては、現職が示した配慮を軽んじる行為と映り、今後の信頼関係を築く上でマイナスに働く可能性があります。あまりおすすめはできません。(転職コンサルタントM)
申入れと一緒に退職届を出す
退職に関するトラブルの一つに、後になって労使間の意見に食い違いが生じることがあります。「そんなことは聞いていない」と約束を反故にされることや、「聞いていた日程と違う」と言われ退職日の変更を迫られることも考えられます。退職の申入れを行う際は、退職届もセットで渡すようにしましょう。
薬局や病院によってはフォーマットの指定があるため、事前に確認しておいてください。ただし、この段階での退職届は、正式に受理されることを目的とするものではなく、記録を残すためのものです。フォーマットの有無が判断できない場合やフォーマットにたどり着けない場合は、自分で用意したものを使用して構いません。
上司に伝えるまでは周りに言わない
退職を考えている場合、まずは直属の上司に伝えることが大切です。たとえ、さらに上の立場の人と関係が良好でも、順序を守って報告しましょう。また、退職や転職活動の状況を同僚に話すと噂が立ち、報告より先に上司へ伝わってしまう可能性があります。
なるべく相談は最小人数にして、退職意思が固まったことは打ち明けないようにしましょう。いつ周囲に公表してよいか上司に確認しておくとより丁寧な印象です。
納得してもらいやすい退職理由とよくある引き留め例
ここでは上司に納得してもらいやすい退職理由とよくある引き留め例を紹介します。退職をうやむやにされないよう、よくある引き留めに対しては、どう回答するかあらかじめ考えておきましょう。
次の転職先が決まった
転職先がすでに決まっている場合は、そのことを退職理由として伝えるのが良いでしょう。理由がはっきりしているため、多くの場合、相手も納得して送り出してくれます。
勤め先によっては、新しい勤務先の社名や就業条件について質問されるかもしれません。中には引き留めを目的に、転職先に関するネガティブな情報を伝えてくることもあるので留意しておきましょう。
もしもこれから転職活動を始めるのであれば、内定が決まった後も丁寧にサポートしてくれる転職コンサルタントを選ぶことをおすすめします。たとえば、ファルマスタッフでは内定後もご希望やご状況に応じてサポートを継続しています。
転職先に関して不安や疑問が生じた際も、気軽に相談できるため、安心して入職日を迎えられるでしょう。
健康上の理由により勤務継続が難しい
健康上の理由は、納得してもらいやすい退職理由の一つです。ただし、退職の前に休職を勧められることもあります。提案を受けたらどう答えるか考えておき、その場で回答できるようにしましょう。
家族の都合で働き方を変えたいor家庭に入りたい
結婚・出産をきっかけに家庭に入りたい、もしくは育児・介護を継続するためにいままでと働き方を変えたいという理由も納得されやすいです。「家族と話し合った結果、働き方を変えることにしました」と伝えると、家族の意向だけでなく自分の意思が含まれることを理解してもらえます。
一方で、シフト調整やパート勤務への切り替えを提案されることもあります。「同じ職場で働き方を変えると同僚からの見え方が気になるので、環境も変えたいと思っています。」など、転職がベストであることを伝えられると良いです。
派遣薬剤師として勤務したい
調剤知識を広げるために派遣薬剤師として色々な現場を経験しておきたいというのもよくある退職理由です。可能性は低いですが、多店舗経営の薬局ではラウンダー薬剤師としての働き方を提案されるかもしれません。
「集中的に働く期間と、海外旅行に行く期間を分けて、メリハリをつけたい」など、派遣薬剤師でないとできないことを伝えられると、納得してもらいやすいでしょう。
今と異なる職種に挑戦したい
調剤薬局からMRや研究職への転職など、異業種への挑戦も退職理由として納得してもらいやすいです。ただし、なぜその職種に興味を持ったのか説明できるようにしておきましょう。
職種を変える動機が「土日休みにしたい」だった場合は、そのまま伝えてしまうと本当に挑戦したいのか疑われ、引き留めに合うかもしれません。
薬剤師としてスキルアップしたい
在宅医療を経験したい、対応科目を広げたい、専門薬剤師の資格を取るために症例を集めたいなど、薬剤師としてスキルアップしたいから職場を変えたい、という理由も応援してもらいやすいです。
一方で、現職に経験を積むためのサポート体制があると、なぜ転職なのか深堀りされるかもしれません。
引っ越しにより通勤が難しくなる
引っ越しを理由にする際、中小薬局であればすぐに納得してもらえるでしょう。しかし、全国に展開している大手薬局では異動を提案されるかもしれません。
異動提案にどう答える?大手薬局ならではの退職理由
店舗数が多い薬局では、引っ越しやスキルアップを退職理由として伝えると、異動を提案されることがあります。異動の選択肢もある中でなぜ退職を選ぶのか整理しておくと、より納得感のある退職理由を伝えられるでしょう。
たとえば、大手薬局はキャリアパスが明確な分、プレイヤー職であり続けるのが難しい場合もあります。「自分の理想とする薬剤師像と会社が求めるキャリアパスが異なるため、新しい職場へ転職したい」といった理由は納得されやすいでしょう。
さらに、店舗数が多い薬局では、加算のノルマが厳しいケースも多く見受けられます。「もっとゆっくり患者さんと向き合いたい」という理由も、大手薬局を離れる動機として理解されやすいものです。
実際、大手薬局の薬剤師は引き留めに合いやすいため、在職中の転職を推奨します。転職先が決まった状態で退職交渉を行うと納得してもらいやすいです。
ネガティブな退職理由の言い換え方
納得されやすい退職理由を読んで、自分には当てはまらず円満に退職できるか不安を感じた方もいるかもしれません。ここでは、よくある転職動機を例に、前向きに聞こえる言い換え方を紹介します。
たとえば、人間関係に疲れてしまったのであれば、「今の慣れた環境から一度離れて、自分自身のスキルアップを目指しつつ、心機一転新たな環境で働きたい。」と言い換えられます。
また、残業時間を減らしたいのであれば、「今の働き方だとプライベートの時間を取ることが難しいので、転職してワークライフバランスを整えたい。」と言い換えられます。
現職から条件の改善を提示される可能性もありますが、「環境から変えたい」とはっきりと伝えて納得してもらいましょう。
退職後に迷惑をかけないための引継ぎ・対応リスト
調剤薬局に勤める一般の薬剤師を例に、どのような引継ぎや事務対応が発生するかリスト化しました。管理薬剤師など、専属業務が多い方はより丁寧に引継ぎを行いましょう。
| 時期 | 対応事項 |
|---|---|
| 職場への公表後 | ・患者さまの対応ノウハウを書き残す ・かかりつけの引継ぎを行う ・エリアマネージャーなど関係者へ挨拶する |
| 最終出勤日直前 | ・薬歴の書き忘れを確認する ・調剤印の押し忘れを確認する ・経費申請をする ・返金・退職金について確認する |
| 最終出勤日 | ・貸与されたもの、社費で買ったものを返却する ・預けていたものを受け取る ・退勤時にお礼を伝える |
| 退職日 | ・資格確認書を返却する ・書類を受け取る |
職場への公表後
患者さまの対応ノウハウを書き残す
「薬袋を嫌がる」など患者さまと円滑にやり取りするためのポイントを書き残しておきます。日頃から記録している方も多いと思いますが、もし暗黙知になっていた場合は、改めて文章としてまとめておくことで後任者の参考になるでしょう。
かかりつけの引継ぎを行う
かかりつけ薬剤師を変更する際は、同一薬局内であっても患者さまの同意が必要です。かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料の算定は、患者さまの同意を得た後の次の処方せん受付時から可能になります。なるべく早い段階で管理薬剤師に引継ぎ先を相談しておきましょう。
エリアマネージャーなど関係者へ挨拶する
エリアマネージャーが訪問した際に忘れずに挨拶をしておきましょう。また、在宅訪問している施設のスタッフなど、自分が主担当になっていた関係先にも、後任に引き継ぐ際に一言これまでのお礼を伝えると丁寧です。最終出社日直前
薬歴の書き忘れを確認する
最終日には、さまざまな方に声をかけられたり、返却作業で慌ただしくなったりするかもしれません。余裕をもって患者さまの薬歴入力を終えておきましょう。
調剤印の押し忘れを確認する
当月の調剤録や処方せんに調剤印の押し忘れがないか確認しておきましょう。
経費申請をする
交通費や書籍類の立替金等、忘れずに経費申請しておきましょう。
返金・退職金について確認する
通勤定期券の有効期限が退職日よりも後になっている場合、職場によっては返金が必要で、給料から天引きされることもあります。退職後の生活を計画する上で、事前に確認しておくと安心です。また、退職金制度がある職場の場合は、退職金の支給金額と支給日を確認しておきましょう。
最終出社日
貸与されたもの、社費で買ったものを返却する
- 社員証・IDカードなどの身分証明書、社章、名刺、名札
- 社用携帯電話
- 白衣・制服・作業着
- 社費で購入した書籍
- 調剤印などの事務用品
社名が入っているものや会社から貸与されたもの、社費で購入したものは、退職時に会社へ引き渡す必要があります。
預けていたものを受け取る
- 薬剤師免許証
- 年金手帳
薬剤師免許証や年金手帳は、入社時に預かり、そのまま会社が保管するケースもあります。手元にあるか確認しておき、なければ最終出社日に必ず受け取るようにしましょう。
退勤時にお礼を伝える
退社前に上司や同僚へこれまでのお礼を伝えましょう。お休みの方がいれば、メールでお礼を入れておきます。個別に送らず、職場全体へ連絡すれば問題ありません。
【例文】
○○薬局△△店 各位
お疲れ様です。<氏名>です。
この度、一身上の都合により、本日●月●日をもちまして退職させていただくことになりました。 本来であれば直接ご挨拶をすべきところ、メールでのご連絡で失礼致します。
入社してから約■年間、至らない点も多々あったかと存じますが、皆様の温かいご支援のおかげで、本日まで業務に励むことができました。
この経験を活かし、新しい環境でも精進してまいります。
最後になりましたが、皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで、本当にありがとうございました。
<氏名>
退職日
資格確認書を返却する
マイナ保険証の利用登録は済んでいるでしょうか。未登録者に交付される資格確認書は退職時に返却が必要です。最終出社日と退職日が離れている場合は、退職日に合わせて事務担当者へ郵送します。退職日を迎えたら、速やかに返却するようにしましょう。
利用登録済みの方には資格情報のお知らせが交付されますが、こちらは返却不要です。退職日に合わせて、自分で破棄して構いません。
また、退職後すぐに入社日を迎える場合を除き、退職後の健康保険への加入が義務付けられています。国民健康保険への切り替えまたは健康保険任意継続の手続きを行いましょう。
書類を受け取る
- 離職票(雇用保険被保険者離職票)
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
離職票(雇用保険被保険者離職票)は会社を退職したことを証明する書類です。基本手当(いわゆる失業手当)の受給手続きに必要になります。通常、退職後10日以内に交付されますが、もし退職後10日を過ぎても手元に届かない場合は職場に問い合わせるか、ハローワークに申し出ましょう。
また、離職票は発行を希望するか確認されることもあります。転職先が決まっていて基本手当を受け取る予定がない場合も、発行してもらうと良いでしょう。転職先を早期離職することになった際、基本手当の受給には現職の離職票も必要になります。
雇用保険被保険者証は、雇用保険の加入者であることを証明する書類です。転職先が決まったら新しい会社に提出します。2つ折りか3つ折りになっている細長い紙で、原則は雇入れ時に本人に渡すことになっていますが、退職時まで会社が預かっているケースが多いです。
源泉徴収票は所得税の年末調整に必要です。転職先が決まったら新しい会社に提出し、前の会社の分もまとめて年末調整をします。 退職した年内に再就職しなかった場合でも、自分で確定申告を行う必要があるので必ず受け取り、忘れずに翌年の3月15日までに確定申告をしましょう。
離職票の発行が退職後になる関係で、雇用保険被保険者証や源泉徴収票も退職後に送られることが多いです。事務担当者から最終出社日に案内されるのが一般的ですが、何もなければ郵送される認識で間違いないか確認しておきましょう。
真摯な対応で円満な退職を迎える
薬剤師が円満退職するためのポイントや退職手続きの流れ、退職理由の作り方について詳しく説明しました。薬剤師は転職後も前職のメンバーとの関わりが続きやすく、円満に退職する重要性が高い職種です。以下のポイントを押さえて、最後まで良い印象で仕事を納めましょう。
- 就業規則を確認の上、希望退職日の「2~3ヶ月」前に退職の申入れをする
- 退職理由は簡潔に、前向きな内容で上司に伝える
- 引き留めには毅然とした姿勢で対応し、安易に了承しない
- 申入れ時に退職届を提出し、伝えた記録を残す
- 上司へ伝えるまでは周囲に退職を漏らさないよう注意する
- 公表後すぐにかかりつけの引継ぎにあたる
- 会社からの貸与品・社費購入物はすべて返却する
- 転職先や公的機関への提出が必要な書類について、受け取れるタイミングを確認しておく
ファルマスタッフでは、現在の勤務先から円満に退職するためのフォローも状況に応じて行っています。うまく退職できるか不安があれば、ぜひお気軽に転職コンサルタントへご相談ください。
ファルマラボ編集部
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