次のOTC医薬品のうち、抗生物質の投与を受けている人が「してはいけないこと(禁忌)」とされているものは?

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次のOTC医薬品のうち、抗生物質の投与を受けている人が「してはいけないこと(禁忌)」とされているものは?

    H2ブロッカー胃腸薬であるガスター10(第1類医薬品)は、過剰に分泌した胃酸をコントロールして、胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきに効能効果があります

    ただし、ぜんそく・リウマチ等の免疫系の病気などで治療を受けている人や抗生物質やステロイド剤などの投与を受けている人は、「してはいけないこと(禁忌)」とされているため、服用ができません。(H2ブロッカーの服用により、血液障害の副作用を起こした例では、ぜんそく・リウマチ等の合併症やステロイド剤、抗生物質、抗がん剤の併用例が知られているため)

    そのほかにも注意事項が多くあるため、販売時には慎重に確認するようにしましょう。さらにガスター10は、65歳以上への服用は相談すること、80歳以上への服用は「してはいけないこと(禁忌)」であるため、高齢者への販売には特に注意しましょう。

    なお、1タリオンARや3メジコンせき止め錠proには、抗生物質との併用に関する注意はありません。

    服薬指導POINT

    ガスター10は、3日間服用しても症状の改善が見られない場合は、服用をやめて、医師や薬剤師に相談するよう指導しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2023/04/28
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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