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ビオチンは、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)※1に対して適応外ですが、補助的療法として使用されることがあります。 掌蹠膿疱症の薬物治療では、外用療法としてステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬が主に使われます。内服療法として抗菌薬や免疫抑制剤などを使用することもあります。 ビオチンの効果をさらに引き出す目的で、酪酸菌(例:ミヤBM)とビタミンC製剤(例:シナール)を併用することがあります。 これは、酪酸菌が腸内細菌叢のバランスを整えてビオチンの吸収を良くすることと、ビタミンC製剤がビオチンの作用を助けることによるものと考えられています。 一方で、生卵の白身に含まれるアビジンという成分はビオチンと強く結合し、ビオチンの吸収を妨げます。加熱すればアビジンが失活するため問題ありません。 添付文書に記載されているビオチンの用量は1日0.5~2mgです。一方、掌蹠膿疱症の治療では、適宜増減の範囲を超過した用量である1日4.5~9mgの高用量で処方されることがあります。 過剰摂取による副作用の報告はありません。過去にラットで胎児への影響が報告されましたが、臨床用量をはるかに超える条件下での結果であり、ヒトでの毒性は示唆されていません。妊婦や妊活中の患者さまへの投与は、医師の判断のもとで適切に検討されます。 また、ビオチンを多量に服用していると、免疫測定法を用いた一部の血液検査(甲状腺ホルモンや心筋マーカーなど)の結果に影響を与え、測定値が不正確になる恐れがあります。 ビオチンはサプリメントとしても販売されているため、過剰に摂取していないか確認をしておくと良いでしょう。 ▼参考資料はコチラ
掌蹠膿疱症診療の手引き2022|公益社団法人 日本皮膚科学会 処方監査・服薬指導のPOINTステロイド外用薬や活性型ビタミンD3外用薬による外用療法にビオチンが併用された場合、掌蹠膿疱症の治療のために処方された可能性があります。 ビオチンの用量が添付文書記載の倍量にあたる4mgを超過している場合、掌蹠膿疱症における適応外処方なのかを判断するために、疑義照会を行いましょう。 また、医療機関を受診する時は、検査等に影響する恐れがあるので、ビオチンを服用している旨を医師に必ず伝えるように指導してください。 |

Q |
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)に適応外処方として使用されることがある薬はどれでしょうか? |
掲載日: 2026/01/19
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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