クラリスロマイシンと併用時、用量を調節すべき薬はどれでしょうか?

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クラリスロマイシンと併用時、用量を調節すべき薬はどれでしょうか?

    トビエースの添付文書には、クラリスロマイシン等のCYP3A4を強く阻害する薬を服用している患者さまでは、1日の投与量は4mgとし、増量しないよう記載されています。また、重度の腎障害または肝障害がある患者さまも増量できません。

    クラリスロマイシンは併用禁忌だけでなく、併用注意の薬も多くあります。

    例えば、デエビゴ(レンボレキサント)と併用する場合、デエビゴの添付文書には1回投与量を2.5mgにするよう記載されています。そのため、5mgで調剤すると、レセプト査定される可能性があります。

    薬物相互作用による用量の調節方法は、添付文書の「用法及び用量に関連する注意」や「相互作用」の欄に記載されていることが多いので確認する必要があります。

    CYP3A4を中程度から強く阻害する薬や、添付文書で用量調節が求められている薬は多数あります。そのため、すべてを覚えるのは困難ですが、特に処方頻度が高い以下の薬は覚えておくと良いでしょう。

    また、ベルソムラ(スボレキサント)、クービビック(ダリドレキサント)、ボルズィ(ボルノレキサント)は、CYP3A4を強く阻害する薬との併用が禁忌です。一方で、エリスロマイシン等のCYP3A4を中程度に阻害する薬と併用する場合は、用量を調節する必要があります。

    【CYP3A4を強く阻害する薬の例】
    クラリスロマイシン

    【CYP3A4を中程度阻害する薬の例】
    エリスロマイシン・べラパミル・ジルチアゼム
    ・トフィソパム・ホスラブコナゾール

    【併用時に用量を調節すべき薬の例】
    フェソテロジンフマル・エプレレノン・レンボレキサント・タダラフィル
    ・ブレクスピプラゾール・アピキサバン・リバーロキサバン・エドキサバントシル

    ※CYP3A4を中程度から強く阻害する薬の併用状況により用量調節は異なるので詳しくは添付文書を確認しましょう。

    処方監査・服薬指導のPOINT

    クラリスロマイシンなどのCYP3A4を強く阻害する薬が処方された際、添付文書に「併用時は用量調節を行う」旨が記載されている薬を服用中であれば、疑義照会が必要です。

    処方元が違うなどの理由で、用量の調節が容易でない場合、対応に苦慮する場面もあるかと思います

    他の抗菌薬に代替可能であれば、処方変更を検討してもらうなど、柔軟な対応が求められます。

    濱本 幸広(はまもと・ゆきひろ)さん
    京都薬科大学卒、薬剤師。
    調剤併設ドラッグストア、調剤薬局、派遣薬剤師など、数多くの経験をしながら処方鑑査の腕を磨く。
    2022年10月、4分類法を活用した処方鑑査の指南書『達人の処方鑑査術』を出版、好評発売中。
    ▼運営サイト
    https://kusuri-shidousen.com
    掲載日: 2026/02/17
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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