重症のアトピー性皮膚炎の治療薬のうち、副作用として「アレルギー性結膜炎」に最も注意する必要がある薬はどれでしょうか?

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重症のアトピー性皮膚炎の治療薬のうち、副作用として「アレルギー性結膜炎」に最も注意する必要がある薬はどれでしょうか?

    デュピルマブ(デュピクセント)では、副作用として結膜炎(アレルギー性結膜炎を含む)が報告されており、これらは「デュピルマブ関連結膜炎」と呼ばれています。

    この副作用は、アトピー性皮膚炎デュピルマブを使用している患者さまに見られることがあります。一方、他の疾患(気管支喘息や慢性副鼻腔炎など)で使用している場合は、発現頻度は高くないといわれています。

    デュピルマブ関連結膜炎の多くは、軽度〜中等度であり、デュピルマブの投与を継続しながら、抗アレルギー点眼薬による治療で効果が期待できると言われています。

    副作用と認識せずに目のまわりを掻くなどすると、目周囲の皮膚症状が悪化する恐れがあります。そのため、早期治療が重要です。

    目の症状がひどい場合はステロイド点眼薬が使用されることもありますが、眼圧が上昇するリスクがあるため、眼科医の受診が推奨されています。

    デュピルマブは、IL-4およびIL-13の働きを阻害するバイオ製剤(生物学的製剤)で、アトピー性皮膚炎の治療に用いられます。

    これ以外にも、IL-13を阻害するレブリキズマブ(イブグリース)やトラロキヌマブ(アドトラーザ)でも結膜炎の副作用が報告されているため、同様に注意が必要です。

    処方監査・服薬指導のPOINT

    アトピー性皮膚炎の治療でデュピクセントが処方された患者さまには、アレルギー性結膜炎が起こる可能性があることを説明してください。

    目やまぶたに炎症(赤み、腫れ、かゆみ、乾燥など)が現れた場合には、医療機関で受診するよう指導します。

    「目が赤くなったり、かゆくなったりしていないか」を確認することで、副作用の早期発見や早期治療につながり、重症化を防ぐことが大切です。

    濱本 幸広(はまもと・ゆきひろ)さん
    京都薬科大学卒、薬剤師。
    調剤併設ドラッグストア、調剤薬局、派遣薬剤師など、数多くの経験をしながら処方鑑査の腕を磨く。
    2022年10月、4分類法を活用した処方鑑査の指南書『達人の処方鑑査術』を出版、好評発売中。
    ▼運営サイト
    https://kusuri-shidousen.com
    掲載日: 2026/03/17
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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