まずは薬局の概要を教えてください。

イントロン株式会社では、関東圏を中心に東京・埼玉・千葉・三重・熊本・宮崎で計49店舗の薬局を運営し、「常に患者さまが安心してお越しいただける薬局」を目指し日々取り組んでおります。

イントロン株式会社さんを一言で表すと？

「選ばれる薬局」を目指している会社、というのが答えになります。 一つめは患者さまに、二つめは処方せんをお出しいただく医療機関の方々に、そして三つめに働く社員の皆さまに。そんな薬局に関わる三方向全ての人から選んでもらえる薬局を目指しています。 目標の実現のためにも、その担い手であり患者さまと直接触れ合う存在である社員の働きやすさには特に注力しています。

三方向から「選ばれる」...そのための取り組みをそれぞれ教えて頂けますか？

「患者さまから」選ばれるために
患者さまから選ばれるため最も必要と考えているのは、やはり基本となる服薬指導の質です。服薬指導の質は、今やただ薬の知識があるというだけでは他社との差別化は図れません。今後、より強化しなくてはならない「かかりつけ薬局」への取り組み方針と併せても、今後は知識以上に「接遇」の質、「コミュニケーション」の質が服薬指導の質として評価されてくるのではないかと考えています。 そこで当社では、調剤に関する研修を充実させることはもちろん、外部研修を利用し一般企業でも実施されるようなコミュニケーションやマネジメントなどの研修も行っています。 薬の知識一辺倒ではなく、一人一人に適した、心地の良い対応のできる薬剤師を育て、患者さまからの信頼の獲得を目指しています。

「医療機関から」選ばれるために
安心してご利用いただける薬局であるためには、周辺の医療機関と一体となって医療に取り組むことが必要になります。 当薬局では常に病院・クリニックの先生方との意思疎通を図り、特に薬局長には密接なコミュニケーションを取り、常に医療機関と当薬局、双方が互いに何を求めているのかを共有してもらっています。 薬局長の異動の話が持ち上がった際、先生側から「今の薬局長に見合う方ではないと受け入れたくない」と言われることもあるほど、各店舗と周辺医療機関が非常に良好な関係性を築いていることも当薬局の特徴と言えますね。 「働く社員から」選ばれるために

＜働きやすさへの取り組み＞

当社での働きやすさのポイントとしては、
・転勤、異動が少ないこと
・ヘルプ体制が充実していること
この2点が代表として挙げられます。 転勤を含め、異動は本人希望がない限り極力行わない方針のため、当社薬剤師の多数を占める女性にも働きやすい環境になっています。 一か所での勤続年数が長い方が多いのも当社の強みです。地元の方々から「〇〇さんがいるからこの薬局に来るんです」と声をかけられることがあるなど、患者さまの憩いの場としての薬局づくりにも繋がっています。 そして当社において推進しているのがヘルプ体制への取り組み。 現在では「ラウンダー薬剤師」として店舗で経験を積んだヘルプ専門の薬剤師を配置し、人員の足りていない店舗へ随時派遣しています。 加えて、ヘルプにはラウンダー薬剤師の他にブロック長や本部配属薬剤師も対応する三段階の体制を採用しています。 そのため店舗の薬剤師にとって有給休暇などが非常に取りやすい環境が整っており、働きやすさには社員からも太鼓判を押されています。

＜フォローアップも充実＞

当社では本部と店舗の距離をできるだけ近くすることを心がけており、本部薬剤師がヘルプに入る、人事担当者が店舗へ視察に行く、といった本部の人間が現場へ足を運ぶ機会を多く設け、小さな悩み・相談から店舗運営にまつわることまで、現場の意見を日々吸い上げています。 ヒアリングした内容については店舗へフィードバックすると同時に、その他店舗へも内容を共有。 処方せんを応需している医療機関や周辺地域の患者さまにより変わるニーズに合わせ、各店舗がそれぞれに改善策を考えてくれるような体制づくりを推進しています。

「選ぶ」側が何を求めているのか、それをしっかりキャッチしながら実行していくことで、 関わる全ての人に「選ばれる」薬局として成長されているのですね。 そんなイントロン株式会社さんの、今後の展望を教えてください！

今後は年間2~3店舗程度を視野に新店開拓を行っていく予定です。 現在注力している「選ばれる薬局」づくり、働きやすい環境整備のためにも、人事考課制度の改善など制度面もよりよいものに作り替えている最中です。 また、先に挙げたラウンダー薬剤師は様々な店舗で働けるとあって若手から中堅までキャリアアップをしたい、よりやりがいを得たいという社員から配属希望の声も多く、薬剤師としての更なる成長を目指してもらえると言う点でも今後強化していきたいと思います。 これまでのスタンスを大切にしながら、一歩一歩着実に成長していきたいと考えています！

取材者後記

「選ばれる」ために、三方向からのアプローチに基づいた働きかけを欠かさないイントロンさん。 取材時、現場の薬剤師の方にお話を伺うと、「ヘルプの専門部隊がいるためお休みが取りやすく、生き生きと働ける」「店舗のみんなで協力し合う姿勢が身についているのでとても雰囲気もよく、いい関係性を築きながら働けている」と笑顔で返してくださいました。 本部の方と現場の薬剤師の方が談笑する姿も見受けられ、現場の薬剤師さんにも「選ばれる」薬局であるというお話を深く納得。 患者さま、医療機関、働く薬剤師の皆さま、それぞれの相手の事を真剣に考えているため、働く側にとっても、利用する側にとっても質の高い薬局として成長し続けていくだろうと感じさせられる薬局でした。