- 公開日:2026.01.15
【2026年版】女性薬剤師の年収はどれくらい?年代別・職場別の給与とキャリアを解説

女性薬剤師の年収は、年代や企業規模、雇用形態、そしてライフステージの変化によって変動します。
「今の年収は適正なのだろうか」「将来、結婚や出産を経ても収入を維持できるのか」といった不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、厚生労働省のデータをもとに、女性薬剤師の平均年収を整理しました。さらに、女性薬剤師がライフイベントと両立しながら、納得のいく年収とキャリアを手に入れるための具体的な戦略についても解説します。
ご自身の市場価値を把握し、今後の働き方を検討する際の一助となれば幸いです。
- 女性薬剤師の平均年収
- 【年代別】女性薬剤師が年収をアップさせたいと考える理由
- 女性薬剤師が年収アップを目指すには
- 女性薬剤師が「高年収を得るため」の中長期的なキャリアプランの立て方
- 【職場選びが重要】女性薬剤師が高年収と働きやすさを両立させるためのポイント
- 女性薬剤師の悩みと解決策
- 女性薬剤師でも年収アップと働きやすさの両立を目指せる
女性薬剤師の平均年収
厚生労働省が令和7年3月に公表した「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、女性薬剤師の平均年収は約556万円であり、これは医療職の中でも比較的高水準に位置しています。ここからは、年代別や企業規模別、他の医療職との比較を通して、年収の詳細な特徴を解説します。
【年代別】女性薬剤師の平均年収
女性薬剤師の年収は、年代が上がるにつれて緩やかに上昇していくことが特徴です。薬剤師は専門的な知識や実務経験が評価されやすく、安定した収入が期待できる傾向にあります。とくに40代以降になると、管理業務や在宅対応、後輩指導など役割が広がることで、収入にも反映されやすくなります。
一方で、50代後半〜60代以降は定年後の再雇用への移行や、体力に合わせた勤務時間の調整などにより年収が下がる傾向にあります。ただし、それでも他職種と比較すると高水準を保ちやすく、長期的に見ても安定性の高い職業と言えるでしょう。ライフステージに応じてパートや派遣といった雇用形態を柔軟に選びやすい点も、女性薬剤師の強みの一つです。

※厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の「職種(特掲)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」企業規模10人以上における「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出
【企業規模別】経験年数による年収推移
女性薬剤師の年収推移は、勤務先の企業規模によっても傾向が分かれます。全体的には「中規模企業(100~999人)」で平均年収が高くなりやすい傾向にあります。
一方、小規模企業(10~99人)では、経験年数を積むことで年収は着実に伸びるものの、昇給ペースはやや緩やかになる傾向があります。
大規模企業(1,000人以上)は、初期段階では年収が抑えめにスタートすることが多いものの、長期勤務や専門知識の蓄積により、ベテラン層では高水準に達しやすい特徴があります。
転職を考える際は、単に平均年収だけでなく、「どの企業規模で自分のキャリアが活かせるか」という視点で職場を選ぶことも大切です。
| 人数規模 | 平均年収 | 経験年数0年 | 1~4年 | 5~9年 | 10~14年 | 15年以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10~99人 | 512万円 | 336万円 | 388万円 | 492万円 | 552万円 | 577万円 |
| 100~999人 | 575万円 | 462万円 | 493万円 | 520万円 | 590万円 | 620万円 |
| 1,000人以上 | 556万円 | 364万円 | 488万円 | 535万円 | 545万円 | 640万円 |
※厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の「職種(小分類)、性、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」の企業規模別における「所定内給与」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を算出
【他職種比較】女性薬剤師の平均年収
他の医療職の女性と比較した女性薬剤師の平均年収は以下の表の通りです。
女性薬剤師の平均年収は約556万円で、医療職全体の中でも比較的高水準に位置しています。
医師や歯科医師、獣医師には及ばないものの、看護師や保健師、理学療法士などと比べると平均年収が高い傾向にあります。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 医師 | 1,039万円 |
| 歯科医師 | 716万円 |
| 獣医師 | 652万円 |
| 薬剤師 | 556万円 |
| 保健師 | 527万円 |
| 助産師 | 581万円 |
| 看護師 | 518万円 |
| 准看護師 | 415万円 |
| 診療放射線技師 | 479万円 |
| 臨床検査技師 | 486万円 |
| 理学療法士・作業療法士 | 426万円 |
| 歯科衛生士 | 405万円 |
※厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」企業規模10人以上における「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
【年代別】女性薬剤師が年収をアップさせたいと考える理由

女性薬剤師が年収アップを考える理由は年代によってさまざまですが、どの年代にも共通して見られるのは「今の職場ではこれ以上の昇給が期待できないのではないか」という将来への不安や「せっかく転職するなら年収も上げたい」という転職をきっかけとした思いです。
さらに、結婚や出産などのライフイベントを機に働き方を見直す中で、「今後の生活のために、より安定した収入を確保したい」と年収アップの必要性を感じるケースも少なくありません。
ここでは、20代から50代までの女性薬剤師が年収アップを目指す背景を、年代別に詳しく解説します。
20代女性薬剤師が年収アップを考える主な理由
20代の女性薬剤師は、キャリアをスタートさせて少し時間が経ち業務に慣れてきた頃に、年収に対する意識が高まる傾向があります。具体的には以下のような理由が挙げられます。
- 周囲の友人と比べて年収が低いと感じる
- 業務量に比べて年収が低いと感じる
- 奨学金の返済がある
- 将来の出産・育児に備えたい
20代の女性薬剤師が年収アップを意識する背景には、キャリアのスタート期ならではの事情が複数重なっています。友人や同年代の収入と比較して「自分ももっと稼ぎたい」と考える方が多く、年収を「自身の市場価値」や「薬剤師としての評価」を測る指標として捉える方も少なくありません。
そのため、周囲との収入差がきっかけとなり、現在の待遇に疑問を持ったり、働き方を見直す動機へとつながったりするケースもあります。
また、臨床現場で2~3年の経験を積み、基礎業務をこなせるようになると、業務量や責任の重さに対して給与が低いと感じやすくなり、より正当な評価を求めて年収アップを目指す方もいます。
さらに、奨学金の返済のために「早めに安定した収入を確保したい」という考えや、将来の出産や育児で収入が減ることを見越し「若いうちに可能な限り貯蓄を増やしておきたい」という考えの方も少なくありません。こうした背景が重なり、年収アップを目指すことにつながる傾向にあります。
30代女性薬剤師が年収アップを考える主な理由
30代の女性薬剤師は、キャリアの中盤を迎え、ライフステージの変化が自身のキャリア形成に影響しやすい時期に差し掛かります。年収アップを考える理由として以下が挙げられます。
- 時短勤務やパート勤務への切り替えなど、働き方の変化に伴う年収の減少
- 業務内容や責任の重さに対し、給与が見合っていない
- 将来のライフステージに向けた貯蓄や準備をしたい
30代は、結婚や出産、育児といった大きなライフイベントを迎える方が多い年代です。仕事と育児を両立するため、時短勤務やパート勤務へ働き方を切り替えるケースも増えますが、勤務時間が限られる分、フルタイム勤務時と比べて年収はどうしても減少する傾向にあります。
また、子どもの教育費やマイホームの購入費など、将来を見据えた資金準備を本格化させる方も多く見られます。こうしたライフステージの変化が年収アップへの意識を高める要因となります。
キャリアの面では中堅層となり、管理業務や後輩指導、在宅業務など、責任ある役割を任される機会が増えていきます。しかし、業務負担が増える一方で、適切な評価や昇給が伴わないと感じ、業務内容と給与のバランスに不満を抱く女性薬剤師も少なくありません。
このように、30代女性薬剤師は「働き方の変化」「将来への備え」「業務負担と評価のギャップ」という視点から年収アップを強く意識する年代と言えます。
40〜50代女性薬剤師が年収アップを考える主な理由
40〜50代の女性薬剤師は、「経済的な安定」と「これまでの経験に対する正当な評価」を意識しやすい年代です。具体的には以下のような理由が挙げられます。
- 子どもの学費や教育費の負担が大きい
- 老後資金を見据えて安定した収入を確保したい
- 経験や専門性に応じた評価・昇給を望む
高校や大学に進学する子どもがいる方も多く、学費や習い事の費用などが増える一方で、老後に向けた資金準備も意識する年代です。また、これまでの経験や専門性に対する評価として年収アップを求める方も少なくないでしょう。
このように、40〜50代の女性薬剤師にとって年収アップは、家計や将来の資金を支えるだけでなく、自身のキャリアが組織において「正当に評価されているか」を測る指標と考える方もいます。
女性薬剤師が年収アップを目指すには

女性薬剤師が年収アップを目指すには、単に勤務年数を重ねるだけでなく、キャリアの選択や働き方の工夫が重要です。たとえば、管理職への昇格や専門資格の取得、在宅業務への取り組みなど、キャリアの歩み方によって給与に差が生じることがあります。さらに、全国転勤型などの働き方の変更や異業種への転職が年収アップにつながることもあります。
ここでは、女性薬剤師が効率的に収入を伸ばすための具体的な方法やポイントを整理し、年代やライフステージに応じた戦略を考えていきます。
昇格・キャリアアップを目指す
現在の職場で長く働き続ける場合、管理職などの役職を目指すことが年収アップの方法の一つです。管理薬剤師や薬局長などのポジションに就くと、「役職手当」が支給される企業が多く、年収アップにつながります。
職場によって異なりますが、各業種の一般的なキャリアパスの例は以下の通りです。
【調剤薬局】
一般薬剤師 → 管理薬剤師 → エリアマネージャー → ブロック長 → 本部長
【病院】
一般薬剤師 → 主任薬剤師 → 薬剤科長 → 副薬剤部長 → 薬剤部長
【ドラッグストア】
一般薬剤師 → 管理薬剤師 → エリアマネージャー → ゾーンマネージャー → 部長
スキルアップ・資格取得を目指す
スキルアップして専門性を高めることで、年収のアップを狙うのも一つの方法です。
たとえば、専門薬剤師や認定薬剤師などの資格を取得すると、「資格手当」が支給される企業が多くあります。また、近年需要が高まっている「在宅医療」などのスキルを身につけると、職能給のアップにつながることもあります。
こうした資格やスキルは、現職での昇給だけでなく、将来的に転職する際や、出産・育児などのブランクから復帰する際にも強力な武器となります。認定薬剤師などの資格は「努力して知識をアップデートし続けている証明」ともなり、年収交渉や好条件での転職を有利に進める材料となります。
働く地域や働き方を変える
同じ薬剤師業務であっても、勤務地や働き方を少し変えるだけで年収がアップする場合があります。ご自身のライフスタイルに合わせて、より高い給与が得られる働き方を選択するのも一つの方法です。
働く地域を変える(都市部から地方など)
薬剤師が不足している地方などでは、都市部よりも高い年収が提示される傾向があります。勤務エリアを見直すのも一つの戦略です。
働き方を変える(ラウンダー薬剤師など)
特定の店舗に所属せず、複数店舗を巡回して勤務する「ラウンダー薬剤師」は、即戦力性と柔軟な対応力が求められる分、一般の薬剤師よりも給与水準が高く設定されています。このように給与水準が高い働き方を検討してみるのもよいでしょう。
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転職をする
現職での昇給や昇格が見込めない場合、給与水準が高い職場へ転職することも現実的な選択肢です。業種ごとに給与水準が異なるため、異業種への転職を検討するのもよいでしょう。
転職による年収改善は、単に給与を上げるだけでなく、ご自身の経験や専門性が「より高く評価される場所」へと環境を移すことでもあります。これまでのキャリアを棚卸しして、無理のない範囲で年収アップを狙ってみるとよいでしょう。
女性薬剤師が「高年収を得るため」の中長期的なキャリアプランの立て方

女性薬剤師が将来的に高年収を得るためには、短期的な給与アップを目指すだけでなく、中長期的なキャリア設計が重要です。
たとえば、出産や育児、介護などのライフイベントを見据えて、早い段階から多様な経験を積んだり、一貫性のあるキャリアを築いたりすることで、市場価値を高めておくとよいでしょう。このような準備をしておくことで、高い生涯年収につながりやすくなります。
ここでは、高年収を目指すための中長期的なキャリアプランのポイントを解説します。
早い段階から多様な経験を積む
女性薬剤師が高年収を目指すには、20代などできる限り早い時期から多様な経験を積んでおくことが重要です。若いうちに多様な業務に取り組んでおくと、たとえ出産や育児などのライフイベントで一時的にキャリアが中断した場合でも、将来的に年収アップを目指しやすくなります。さらに、転職時にも即戦力として高く評価される可能性が高まります。
経験しておくとよい業務としては、かかりつけ薬剤師、在宅業務、管理薬剤師などが挙げられます。また、こうした業務を任せてもらえるだけの知識やスキルを身につけるために、積極的に仕事に取り組み、認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を取得しておくこともおすすめです。
このように、将来を見据えて、計画的に経験を積むことがキャリア形成の大きな土台となります。
一貫性のあるキャリアを築く
高年収を実現するためには、キャリアの一貫性も重要です。転職先や転職理由などのキャリアの方向性が一貫していると、履歴書や面接での説得力が増し、年収アップのための転職を叶えやすくなります。
たとえば、一貫して「スキルアップ」を目的に転職をしていれば、着実に専門知識や経験を積んでいると評価されやすくなります。反対に、一貫性のない転職を繰り返していると、キャリアの軸がないと見なされ、それまでの経験が評価されづらくなります。
長期的に考えて、自分がどの分野で専門性を高めたいのか、どのポジションを目指すのかを明確にし、それに沿ったキャリア形成を意識することが、年収アップにつながるでしょう。
ライフステージの変化を見据えて、働き方を考える
将来も安定した収入を目指したい場合は、結婚・出産・育児・介護などのライフイベントを考慮してキャリアを設計することが重要です。
現時点で具体的な予定がなくても、「産前・産後休業」「育児休業」「介護休業」などの制度が整っている職場や、柔軟な働き方ができる職場を選んでおくと安心です。これらの休業制度は、一定期間その会社で働かなければ利用できない場合が多くあります。加えて、あらかじめ職場での信頼関係を築いておくと、ライフイベントが起きた際に、周囲からのサポートを得られやすくなります。
キャリアプランに迷ったら転職コンサルタントに相談する
将来のキャリアプランを一人で考えるのは、容易ではないと感じる方もいるかもしれません。そのような時は、転職コンサルタントを活用してみるのも一つの方法です。
転職コンサルタントは、日々さまざまな薬剤師のキャリア相談に対応しているため、業界知識や求人動向だけでなく、年代・経験・ライフステージなどが異なる薬剤師のキャリアパターンも把握しています。今の状況に合ったキャリアの方向性を一緒に考えてくれます。
【職場選びが重要】女性薬剤師が高年収と働きやすさを両立させるためのポイント

出産・育児などのライフイベントや、プライベートとの両立など、働きやすさを重視する場合、「高年収を維持するのは難しいのでは」と不安に感じる方も少なくありません。
実際、女性薬剤師の平均年収は約556万円であるのに対し、男性薬剤師は約651万円と100万円程度の差があります。この背景には、出産や育児による休業や、家庭との両立のための勤務形態の変更が影響していると考えられます。
女性薬剤師が高年収と働きやすさを両立させるには、職場選びが重要です。職場を検討する際は、以下のポイントを確認しておくとよいでしょう。
- 「産前・産後休業」「育児休業」「介護休業」などの制度が整っているか
- 休暇制度や休暇時のフォロー体制があるか
- 女性管理職がいるか
- 会社の規模は自分の働き方に合っているか
「産前・産後休業」「育児休業」「介護休業」などの制度が整っているか
女性薬剤師が長期的に高年収を維持するためには、キャリアを途中で途切れさせずに働き続けられる環境を選ぶことが重要です。
出産・育児といったライフイベントが起こった際、子育てと仕事の両立を優先する場合、多くの薬剤師が一時的に時短勤務を選択するため、給与が下がるケースが一般的です。ただし、たとえ一時的に年収が下がったとしても、退職せずに働き続けていれば、再度フルタイムでの勤務に戻った際に昇給・昇格のチャンスを得やすく、結果的に長期的な収入アップにつなげやすくなります。
そのため、ライフイベントが起こった際も働き続けられる職場かどうかを確認するために、「産前・産後休業」「育児休業」「介護休業」の取得率と復帰率、時短勤務がどれくらいの期間利用できるか(子どもが3歳になるまで、小学生になるまでなど)などを確認しておくとよいでしょう。
近年は女性活躍推進法の施行により、女性がキャリアを継続する環境整備が進み、出産を機に退職するケースは20〜30代を中心に減少傾向にあります。しかし、企業によって対応状況には差があるのが実情です。実際の制度利用実績や復帰率などは、転職コンサルタントを通して確認するとよいでしょう。
子育てサポートの認定や制度
厚生労働省が「子育てサポート企業」として認定する制度である「くるみん認定」を受けている企業は、女性が長期的に働きやすい環境である一つの判断目安になります。
多くの企業で育休制度自体は整備されていますが、重要なのは「実際に社員がその制度を使えているか」という点です。くるみん認定は、制度の有無だけでなく「実際の育休取得率」や「労働時間の削減状況」などの実績基準をクリアした企業だけに与えられます。
つまり、認定企業は「制度が形骸化していない」ことが公的に証明されているため、ライフステージの変化があってもキャリアを断絶させず、長期的な収入アップを目指せる環境と言えます。
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて|厚生労働省
休暇制度や休暇時のフォロー体制があるか
ライフイベントに合わせた休暇制度が充実しており、急な休みでもスタッフ同士で業務をカバーし合えるフォロー体制の整った職場かどうかは、働きやすさを左右します。制度の有無だけでなく、休暇を申し出やすい職場の雰囲気かどうかも確認しましょう。
たとえ現在ライフイベントの予定がなくても、急な体調不良などで休む必要がある場面は訪れるでしょう。いざという時にスムーズに休暇が取れる体制があることは、長く働き続ける上で重要です。こうした点も、転職コンサルタントを通じて確認するとよいでしょう。
女性管理職がいるか
女性薬剤師が高年収や昇進を目指すには、職場に女性管理職がいるかどうかも重要な指標です。女性管理職がいる職場では、昇進や評価に女性のキャリアを理解した仕組みが整っていることが多く、長期的に働きやすく、給与アップの機会も得やすくなります。また、ロールモデルとなる先輩がいることで、自分のキャリアプランをイメージしやすくなるでしょう。
会社の規模は自分の働き方に合っているか
勤務する会社の規模によって、働き方の柔軟性や給与水準などが異なります。小規模の会社は年収が高い傾向にありますが、異動ができない、休暇が取得しづらいなど柔軟な働き方が難しい場合があります。
一方、店舗数を多く展開する大手企業などでは、高年収は得られにくいものの、他の店舗からの異動で欠員補充がしやすいため、時短勤務などの柔軟な働き方に対応できる体制が整っていることが多いです。こうした環境であれば、子育て中でもキャリアを中断することなく働き続けられる可能性が高まります。
今の職場で希望する働き方の実現が難しい場合、会社の規模に目を向けてみるのもよいでしょう。
【その他】パート・アルバイト、派遣薬剤師という働き方について
子育てや家庭との両立を優先する場合、パート・アルバイトや派遣薬剤師として働く選択肢もあります。これらの働き方は勤務時間の柔軟性が高く、家庭の事情に合わせやすいのが大きなメリットです。しかし、その一方で給与面には制約があります。
パート・アルバイトは基本的に賞与がなく、時給制であるため、長期的な年収は正社員より低くなりやすい傾向があります。また、時給が高い職場は夜勤が必要など、育児との両立が難しい場合も少なくありません。
派遣薬剤師は時給が高く設定されることが多く、短期間で効率的に収入を得られる可能性があります。しかし、勤務時間が遅い場合や土日祝日の勤務が中心となる場合もあり、やはり家庭とは両立しづらいのが実状です。さらに派遣契約は更新が前提であるため、長期的なキャリア形成や給与の安定性は正社員に比べて低くなる傾向があります。
このように、パート・アルバイトや派遣は柔軟な働き方が可能な一方、家庭との両立を考えた場合には高年収を目指す働き方としては限界があると言えます。将来的に年収アップを考える場合は、正社員として制度やサポートが整った職場での勤務と併せて検討することが望ましいでしょう。
女性薬剤師の悩みと解決策

ここでは、女性薬剤師のよくある悩みと解決策を紹介していきます。
Q1. 年収を上げたいが、管理職はしたくない場合、どのようなキャリアを目指すとよいか?
A. 管理職に昇格せずに年収を上げる方法として、スペシャリストを目指す道があります。たとえば、在宅専門薬局は給与水準が高く設定されている傾向にあり、在宅業務の経験を積むことで、在宅専門薬局への転職により、年収アップを目指すというキャリアもあります。また、専門薬剤師などの資格取得や、高い調剤スキルや業務知識を身につけることにより、資格手当の支給される場合や、専門性の高さが評価されて収入に反映される場合があります。
今後需要が見込まれる業務の経験を積み、その業務のスペシャリストを目指す方向も選択肢の一つとするとよいでしょう。
Q2. 高年収でありながら、福利厚生や制度が充実している職場の探し方は?
A. 年収と働きやすさの両立には、職場選びが鍵となります。小規模企業や個人薬局は年収が高い傾向がありますが、産休・育休制度の実績が乏しい場合もあるため、取得率や復帰率を確認することが重要です。
一方で、大手企業は募集時の年収が小規模企業より低い場合でも、昇給額が大きく長期的に見れば生涯年収で有利になることがあります。短期的な年収だけでなく、長期的なキャリアプランや生涯年収の視点も考慮するとよいでしょう。
Q3. キャリアチェンジして、未経験の業種に挑戦するには?
A. キャリアチェンジは、早いタイミングで行うほど成功しやすくなりますので、できる限り早くに転職活動を始めるのがおすすめです。キャリアチェンジを迷う場合は転職コンサルタントに相談するとよいでしょう。給与や働き方、ライフステージも踏まえたキャリアプランを一緒に考えてくれるため、効率的に次のステップへ進むことができるでしょう。
女性薬剤師でも年収アップと働きやすさの両立を目指せる

女性薬剤師が高年収を実現しつつ、働きやすさも確保するためには、年代やライフステージに応じた戦略的なキャリア設計が重要です。長期的なキャリアプランを立てて経験を積んでいくことで、ライフイベントを経験した際もキャリアを継続しやすくなり、将来的な年収アップにつなげることができます。
薬剤師向け転職支援サービスである「ファルマスタッフ」では、転職の意思が固まっていなくとも、キャリアプランの相談から受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
ファルマラボ編集部
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