転職ノウハウ
  • 公開日:2026.04.16

【2026年版】ドラッグストア薬剤師の年収・時給相場!企業別の年収例も紹介!

【2026年版】ドラッグストア薬剤師の年収・時給相場!企業別の年収例も紹介!

「ドラッグストアの薬剤師は年収が高い」と言われることは多く、実際に他業種と比較しても高水準の求人が見られる傾向にあります。その一方で、「業務負担が重いのではないか」「初任給は高いものの、将来的に年収が伸びにくいのではないか」といった不安を感じている方も少なくありません。

本記事では、ドラッグストア薬剤師の平均年収や企業別の年収例をはじめ、年収水準が高い背景、ワークライフバランスの実態、将来的な昇給の考え方、キャリアパスについて詳しく解説します。高年収を目指しながら後悔しない転職のポイントも説明しますので、ドラッグストアへの転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ドラッグストア薬剤師の平均年収や時給相場はどのくらい?

年収・時給のイメージ画像

ドラッグストア薬剤師の年収や時給は、薬剤師の中でも比較的高い水準にあると言われますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、ファルマスタッフ掲載求人をもとに、他業種との比較や地域別の傾向を見ていきましょう。

調剤薬局・病院などとの年収・時給比較

薬剤師の年収・時給は、業種によって以下のように違いがあります。

業種 正社員の平均年収 パートの平均時給 派遣の平均時給
ドラッグストア(調剤併設) 628万円 2368円 3344円
ドラッグストア(OTCのみ) 616万円 2253円 -
調剤薬局 594万円 2277円 3262円
企業 593万円 2360円 2200円
病院/クリニック 531万円 2247円 3228円

※2026年2月時点のファルマスタッフ掲載求人をもとに、上限年収の平均値を算出しています。

ドラッグストアの正社員の平均年収は、全業種の中で、高い水準にあります。とくに調剤併設型ドラッグストアは、OTC医薬品に加え、より専門性の高い医療用医薬品を扱うことから、年収も高くなる傾向があります。

パート・派遣の平均時給についても、調剤併設型ドラッグストアが調剤薬局や病院よりも高い水準になっています。

年収面を重視する方にとって、ドラッグストアは有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

【都道府県別】ドラッグストア薬剤師の平均年収

都道府県別に見た、ドラッグストア薬剤師の正社員の平均年収、パートの平均時給は以下の通りです。

地域 都道府県 正社員の平均年収(万円) パートの平均時給(円)
北海道 北海道 599 2465
東北 青森県 666 2667
岩手県 611 2632
宮城県 631 2625
秋田県 655 2797
山形県 637 2627
福島県 637 2575
関東 茨城県 627 2519
栃木県 647 2579
群馬県 634 2577
埼玉県 636 2539
千葉県 619 2448
東京都 621 2340
神奈川県 608 2394
中部 新潟県 621 2650
富山県 633 2521
石川県 640 2467
福井県 710 -
山梨県 646 3250
長野県 635 2821
岐阜県 629 2606
静岡県 646 2991
愛知県 608 2956
近畿 三重県 648 2642
滋賀県 616 2273
京都府 627 2480
大阪府 639 2417
兵庫県 622 2395
奈良県 621 2300
和歌山県 626 2360
中国 鳥取県 601 2360
島根県 631 -
岡山県 648 2424
広島県 597 2335
山口県 617 2450
四国 徳島県 - 2000
香川県 609 2336
愛媛県 620 2336
高知県 594 2475
九州・沖縄 福岡県 619 2543
佐賀県 650 2500
長崎県 660 2700
熊本県 595 -
大分県 611 2667
宮崎県 620 -
鹿児島県 - 2800
沖縄県 677 2760

※2026年2月時点のファルマスタッフ掲載求人をもとに、上限年収の平均値を算出しています。
※各エリアの派遣求人の募集状況や時給はお問い合わせください。

正社員の年収傾向を都道府県別に比較すると、東京都や大阪府といった都市部よりも、地方の方が年収水準が高くなる傾向が見られます。これは地方では薬剤師の人数が不足する傾向にあることが影響していると考えられます。

【正社員】ドラッグストア薬剤師の年収TOP10

続いて、年収が高い県を見ていきましょう。年収上位には福井県や沖縄県、東北エリアなど、都市部以外の地域が目立ちます。

順位 都道府県 平均年収 全国平均(628万円)との差
1 福井県 710万円 +82万円
2 沖縄県 677万円 +49万円
3 青森県 666万円 +38万円
4 長崎県 660万円 +32万円
5 秋田県 655万円 +27万円
6 佐賀県 650万円 +22万円
7 岡山県 648万円 +20万円
7 三重県 648万円 +20万円
9 栃木県 647万円 +19万円
10 山梨県 646万円 +18万円

※調剤併設型のドラッグストアの全国平均年収

トップ10には、東京都(621万円)・神奈川県(608万円)・大阪府(639万円)といった都市部はランク外となっています。また、1位(福井県:710万円)から10位(山梨県:646万円)までの差は64万円となっており、上位層の中でも地域による幅が見られます

【パート】ドラッグストア薬剤師の時給TOP10

パートの平均時給についても、地方エリアが上位を占めています。しかし、年収トップ10にランクインしていた県とは異なる県が上位を占める結果となりました。

順位 都道府県 平均時給 全国平均(2368円)との差
1 山梨県 3250円 +882円
2 静岡県 2991円 +623円
3 愛知県 2956円 +588円
4 長野県 2821円 +453円
5 鹿児島県 2800円 +432円
6 秋田県 2797円 +429円
7 沖縄県 2760円 +392円
7 長崎県 2700円 +332円
9 青森県 2667円 +299円
10 大分県 2667円 +299円

※調剤併設型のドラッグストアの全国平均年収

パート時給では、1位の山梨県(3,250円)が2位以下に250円以上の差をつけて突出しています。トップ3を中部地方が占めている点も特徴です。正社員年収でトップ10入りしていた県のうち、秋田県・沖縄県・長崎県・青森県・山梨県の5県はパート時給でもトップ10に入っていますが、正社員1位の福井県や、同7位の岡山県などは、時給ランキングでは圏外という結果になりました。

【企業別】ドラッグストア薬剤師の年収例

ドラッグストア薬剤師が働く姿

ここでは、ファルマスタッフのドラッグストアの求人情報をもとにした年収例をご紹介します。

【ドラッグストアの年収例】(五十音順)※

薬局名 年収例
ウエルシア薬局 515~646万円
クスリのアオキ 514~740万円
サンドラッグ 320~750万円
スギ薬局 400~730万円
ツルハ 380~800万円

※2026年3月時点の当社求人より算出。実際の年収額は経験、能力、勤務地などにより変動します。

このように企業により年収の幅に違いが見られます。また、同じ企業であっても、勤務地・コース選択・役職・経験年数によって年収には幅があります。求人情報の年収額だけでなく、転職コンサルタントなどを通して、実際に自身の状況でどの程度の年収が目指せるか確認してみるのがおすすめです。

ドラッグストアならどこでも高年収?

年収が高い傾向があるドラッグストア薬剤師ですが、すべての企業が高水準ではありません。実際には企業ごとに差があり、新卒薬剤師の年収で見ても、400万円台の企業がある一方で、500万円台からスタートする企業も存在し、約100万円の乖離が見られることがあります。

このような差が生じる背景には、会社ごとの人件費に対する考え方や、出店形態の違いが影響していると考えられます。たとえば、大手チェーン企業か、中小規模の企業かによっても求められる人材像や待遇は異なります。

ドラッグストアへの転職を検討する際は、「業種が同じだから年収も同じ」と捉えるのではなく、企業ごとの年収を個別に確認することが重要です。

なぜドラッグストアは高年収の傾向なのか?

ドラッグストア薬剤師の年収が比較的高いとされる背景には、経営構造と人材確保の側面が関係しています。

経営が安定しやすいため

ドラッグストアは調剤のみを収益源としていない点が特徴です。日用品や食品などの売上比率が高く、調剤報酬に依存しすぎないため、調剤報酬の改定の影響を受けにくく、経営が安定しやすい構造となっています。この安定性が、人件費に還元しやすい要因の一つと考えられます。

人材を確保するため

土日祝勤務や比較的長い営業時間といった勤務条件から、一定水準以上の年収を提示しなければ人材確保が難しいという事情もあります。そのため、ドラッグストアでは基本給そのものを高めに設定しているケースが多く、手当や残業代を含めなくても年収水準が高くなりやすい傾向があります。

高い調剤基本料を算定できる傾向にあるため

比較的高い調剤基本料を算定できる店舗が多い点も影響している可能性があります。下図の令和8年度診療報酬改定の概要(調剤)によると、調剤基本料は区分ごとに点数が定められており、ドラッグストアでは「同一グループで処方箋受付回数が月40万回超かつ処方箋集中率85%以下」を満たすことが多く、点数が高い「調剤基本料3のハ」を算定できるケースが多いとされています。このことが、薬剤師の年収にも還元されている可能性があります。

令和8年度診療報酬改定の概要【調剤】|厚生労働省保険局医療課より引用

ドラッグストアで800万円、1,000万円は目指せる?

結論から言えば、一定の条件を満たせば年収800~1,000万円を目指すことは不可能ではありません。

ドラッグストアの昇給は、基本的に等級や役職に紐づいています。係長・課長・部長といった管理職や、複数店舗を統括するエリアマネージャーなど、マネジメントを担う立場であれば、年収800〜1,000万円に達するケースもあります。

一方で、勤務薬剤師や管理薬剤師の場合、年収の目安は500〜600万円程度に留まるのが一般的です。したがって、転職時点で600万円以上の高年収を提示される方の多くは、すでにマネジメント経験がある方となります。

現在のスキルやキャリアでどの程度の年収が目指せるか具体的に知りたい場合は、一度転職コンサルタントに相談してみるのもよいでしょう。

「ドラッグストアは年収が高いが激務」は本当?

ドラッグストア薬剤師が激務のイメージ

「ドラッグストアは年収が高い一方で、仕事がきついのではないか」「長時間労働になりやすいのでは」といった不安を抱える方も少なくありません。

しかし結論として、現在のドラッグストアの働き方や業務負荷は、調剤薬局と大きく変わらないケースが多く、激務とは限りません。

業務内容の実態

業務量の面では、一人あたりの平均的な処方箋枚数は1日18~23枚程度で、調剤薬局(1日26~30枚程度)より少ない傾向があります。また、総合病院の門前薬局のように複雑で重篤な処方内容を扱うケースも少ないため、処方箋1枚あたりの処理負担が軽いと感じる方もいます。したがって、処方箋対応という側面においては、ドラッグストアは薬局と比べて激務とは言えないでしょう。

店舗業務

過去には、ドラッグストア薬剤師がレジ業務や品出しなどの店舗業務を多く担っていたことがあり、負担に感じる声も聞かれました。しかし、現在は企業によって差はあるものの、薬剤師が担う調剤以外の店舗業務は、全体の5~10%程度にとどまることが多いです。店舗業務の内容も、レジ業務や品出しではなく、OTC医薬品の相談・提案が中心で、業務内容は調剤薬局とほぼ同様と言えるでしょう。

ただし、OTC医薬品販売のみのドラッグストアの場合は、レジ業務や品出しを含む登録販売者に近い業務内容が想定されます。

一人薬剤師

調剤薬局と比較すると、一人薬剤師となる店舗の割合はやや多い(全体の約20%程度)傾向があります。ただし、小規模店舗などで限定的に発生するケースが一般的です。また、転職直後から一人薬剤師を任されることはほぼありません。

調剤事務が不在の場合はレセプト入力なども一人で対応する必要がありますが、企業によっては遠隔でレセプト入力を代行するなどの負担軽減を図っていることもあります。

働き方の実態

大手企業が中心となる、調剤併設型のドラッグストアは労働基準監督署のチェックが入る前提の運営となるため、極端な度を超えた長時間労働が発生しにくい体制が整っていると言えます。

勤務時間

勤務時間は、店舗によって20~21時、一部では22時まで営業している場合があります。そのため、薬局よりも遅い時間帯の勤務が発生する可能性がありますが、基本的にはシフト制であり、連日遅番になることはあまりありません。また、調剤併設型の場合、調剤部門の営業時間は短く設定している店舗もあります。

総労働時間も、調剤薬局と大きな差はなく、残業時間も全体的に減少傾向にあり、月10時間未満の企業も増えています。

休日

土日や祝日の勤務が発生する場合がありますが、シフト制が一般的で、毎週必ず勤務が必要になるわけではありません。また、調剤部門は土日祝日を休みとしている店舗もあります。近年は働き方改革の影響で、年間休日数は増加傾向にあります。

異動

店舗数の多い大手ドラッグストアでは、異動や応援勤務が発生することもあります。ただし、異動や応援勤務は休暇や育休の取得をカバーするためのものであることも多く、見方を変えれば休暇や育休が取得しやすい体制が整っているとも言えます。また、多店舗を展開している企業であれば、異動があっても生活圏内の近隣店舗への配属になることが多い場合もあります。

ドラッグストアでは薬剤師の実務経験が積みづらい?

薬剤師の中には、「ドラッグストアは応需する処方箋枚数が少なく、薬剤師としての実務経験が積みにくいのでは」と不安に感じる方もいます。たしかに、調剤薬局と比べると1店舗あたりの処方箋枚数は少ない傾向があり、経験量に差が出るかもしれません。

一方で、見方を変えると、ドラッグストアは複数の医療機関から処方箋を応需するケースが多く、幅広い診療科の処方箋の経験値を積めるとも言えます。特定の診療科の対応に偏っている薬局よりも、多様な処方内容に触れられる環境になることもあります。

また近年では、在宅医療に注力するドラッグストアも増えており、訪問服薬指導や多職種連携など、在宅業務の実務経験を積める職場もあります。

ドラッグストアで高年収を目指すには?

年収が上昇するイメージ画像

ドラッグストアは、薬剤師の中でも比較的高年収を目指しやすい傾向にあります。ただし、必ずしも高収入になるわけではなく、年収アップを実現できる人には共通した考え方があります

ここでは、ドラッグストアで高年収を目指すために押さえておきたいポイントを解説します。

転勤を伴うコースを選択する

ドラッグストアで高年収を目指すうえで、入社時や転職時に選択する勤務コースは年収を左右する要素の一つです。多くの企業では、転勤を伴う「リージョナルコース」や「ナショナルコース」を選択すると、基本給ベースでおおよそ10%程度高くなる傾向にあります

役職を目指す

ドラッグストアの年収体系は、一般企業と同様に等級や役職と連動しているケースが多く、役職を上げていくことで年収アップを目指すことができます。そのため、まずは管理薬剤師を目指し、その後、係長や課長・エリアマネージャーといったポジションに昇進することが、収入も上げる手段となり得ます。

また、ドラッグストアでは現場だけでなく、本部に異動してキャリアアップする道もあります。本部では、人事・新規出店・研修や教育・在宅医療の開拓などの仕事もあり、年収アップやキャリアの幅を広げられる可能性があります。

ただし、役職が上がるほど、マネジメントスキルや店舗運営の観点が求められるようになります。現場業務以外の責任も増えるため、年収アップに伴い求められる役割が変化していく点は理解しておく必要があるでしょう。

高年収を目指せる企業を選ぶ

転職によって年収を上げたい場合、職場選びが重要になります。「最初に高い報酬を得たい」場合は初任給が高い企業を選ぶのがスムーズですが、「将来的に年収を伸ばしたい」場合は昇給・昇格制度が整っており、長期的に年収が上がりやすい企業を選ぶことがポイントです。初年度の年収だけでなく、昇給の頻度や昇格の条件についても確認しておくとよいでしょう。

また、役職を目指す場合、新規出店数が多い企業を選ぶのも戦略の一つです。新規出店が続く企業では、店舗数の増加に伴い、マネージャーや統括ポジションなどの役職が新たに必要になります。たとえば年間100店舗の新規出店がある場合、マネージャー職が約20名、統括ポジションが1名程度新たに生まれるイメージです。新規出店数は決算報告書やIR資料に載っていることもありますので、確認してみるとよいでしょう。

新規出店数が多い企業の場合、「一人薬剤師になることが多いのでは」という懸念を持たれる方もいるかもしれません。企業によっては一人薬剤師の機会が多い場合もありますが、入社直後から一人薬剤師の店舗に配属することは基本的になく、希望をもとに配属されることが一般的ですので、本人の意向に沿わずに無理に一人薬剤師になるということはないでしょう。

地方や地場のドラッグストアも選択肢とする

地方など薬剤師が少ないエリアでは、採用ニーズが高く、条件面で優遇されやすい傾向にあるため、転勤やエリア勤務に柔軟に対応できる場合、年収アップできる可能性があります。

とくに、地場のドラッグストアでは年収が高いことがあります。入社時のコース選択が基本的にないため、全員が全国コースとなるイメージになりますが、出店範囲が限られており、基本的に希望に応じて配属されるため、結果的に通勤可能な範囲内に配属されるということもあります。このように、全国チェーンだけでなく、地場のドラッグストアも含めて検討することで、自分に合った高年収ルートを見つけやすくなります。

ドラッグストア転職で後悔しないためのポイント

ドラッグストア転職で後悔しないためのポイントを説明する転職コンサルタント

ドラッグストア薬剤師は年収水準が比較的高く、働き方の選択肢も広げやすい一方で、「思っていた働き方と違った」「条件面を十分に確認しないまま決めてしまった」と感じる方もいます。その多くは、求人情報の年収やイメージだけで判断してしまったため、入社後に業務内容や働き方とのギャップが生じたというケースです。

ここでは、転職コンサルタントへのヒアリングをもとに、ドラッグストア転職で後悔しないために、事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

求人情報の年収だけで判断しない

ドラッグストアへの転職を検討する際、求人情報に記載されている年収額だけでなく、他の条件や昇給制度も含めて判断するようにしましょう。

高い年収が提示されている企業の中には、残業手当があらかじめ基本給に含まれている、いわゆる「見込み残業」を採用しているケースがあります。その場合、希望年収は達成できたとしても、想定していた労働時間や残業時間と実際の働き方にギャップを感じる可能性があります。

また、転職時の年収が高く設定されていても、その後の昇給幅が小さい企業もあり、長期的に見ると年収が伸びにくい可能性もあります。そのため、転職時には初年度の年収だけでなく、昇給制度や将来的な年収の見込みについても、転職コンサルタントなどを通じて確認しておくとよいでしょう。

店舗見学をする

ドラッグストアへの転職での後悔を防ぐためには、可能な限り店舗見学を行うことが有効です。求人情報や面接だけでは分からない点も、実際に店舗を訪れることで把握できることがあります。たとえば、現場で働く従業員の雰囲気や、薬剤師と調剤事務の連携状況、忙しさの度合いなどは、店舗見学を通じて初めて見えてくることが多いです。

企業やタイミングによっては、実際のシフト表を見せてもらえたり、現場の声を直接聞けたりすることもあります。入社後の働き方を具体的にイメージするためにも、自分に合った環境かを実際に確認しましょう。

自分の希望や優先順位を整理する

「自分がどのように働きたいのか」という希望や優先順位を整理しておくことが大切です。ドラッグストアには店舗数が多く、異動や応援の頻度が比較的高い企業もあります。また、エリアによっては一人薬剤師の割合が高い店舗もあり、忙しさや業務負担の感じ方には差があります。

他にも、有給休暇の取りやすさやシフトの柔軟性も店舗やエリアによって異なるため、これらが自分の働き方に合っているかを事前に考えておく必要があります。転職先について不安に感じる点があれば、転職コンサルタントへの相談や、店舗見学・面接時の質問を通じて確認しておくことで、入社後の後悔を防ぎやすくなるでしょう。

5~10年後のライフステージを想定する

転職先を選ぶ際には、現在の状況だけでなく、5年後・10年後といった将来の働き方も見据えて考えるのがおすすめです。たとえば、結婚や出産・育児といったライフイベントを想定している場合、産休・育休制度や時短勤務制度が整っているかどうかは、長く働き続けるうえで大きなポイントになります。

将来的に働き方を変える可能性がある場合は、制度の有無だけでなく、実際に利用しやすい環境かも含めて確認しておくことで、長期的に安心して働ける職場を選びやすくなるでしょう。

ドラッグストアへ転職した薬剤師の事例を紹介

ドラッグストア薬剤師の年収や働き方について調べていると、「実際に転職した人はどうなのか」「本当に年収や働き方は変わるのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。そこでここでは、転職コンサルタントへのヒアリングをもとに、実際にドラッグストアへ転職した薬剤師の事例をご紹介します。

事例① 病院勤務からドラッグストア薬剤師へ転職したケース

病院勤務からドラッグストア薬剤師へ転職した事例の条件変化

【成功のポイント】

  • 病院勤務で幅広い診療科・薬剤を経験していた点が評価された
  • 在宅業務など、幅広い業務への対応力が期待された
  • 結婚後の子育てなどのライフプランをイメージできた企業に転職できた

病院で約4年間勤務していた28歳女性薬剤師の転職事例です。

結婚を機に転居が必要となり、病院・薬局・ドラッグストアを幅広く検討する中で、結婚後や将来の子育てを見据えたライフプランを具体的にイメージできる企業への転職を決めました。転職後は、調剤併設型のドラッグストアに勤務し、年収は約500万円から約530万円へと増加しています。

調剤以外にも安定した収益基盤を持つ企業である点や、店舗見学時の雰囲気の良さ・休みの取りやすさなども、転職を後押しする要因となりました。

この事例からは、病院での臨床経験、とくに複数診療科の対応や混注業務・がん患者さま対応といった経験は、ドラッグストアにおいても評価されやすいことが分かります。ライフイベントを見据えた転職であっても、経験次第で年収アップと働きやすさの両立が可能であることも示す事例です。

事例② 公務員(保健所)からドラッグストア薬剤師へ転職したケース

公務員(保健所)からドラッグストア薬剤師へ転職した事例の条件変化

【成功のポイント】

  • 行政機関での勤務を通じ、多様な立場の人と関わってきたコミュニケーション経験が評価された
  • 異動や応援勤務を前向きに捉えられる柔軟性があった
  • 調剤未経験でありながら、年収アップを実現できた

保健所で公務員として勤務していた30歳男性薬剤師の転職事例です。

実家に近い場所で働きたいという希望から転職を検討し、調剤未経験ながらドラッグストア薬剤師として新たなキャリアをスタートしました。転職後の年収は約400万円から約490万円へと増加しています。

この方は、行政業務を通じて培った、企業・一般の方など多岐にわたる人とのコミュニケーション経験が評価され、採用に至りました。また、異動や応援のある環境で働ける点を前向きに捉えており、経営基盤が安定している企業で長く働けることにも安心感を得ているとのことです。

この事例から分かるのは、ドラッグストア薬剤師の採用では、調剤経験のみが評価の対象ではないということです。行政や企業など、異なるフィールドで培ったコミュニケーション力や対人対応の経験も評価され、未経験分野への転職であっても年収アップにつながる可能性があることが分かります。

年収だけでなく働き方も理解しよう

前向きに働くドラッグストア薬剤師

ドラッグストア薬剤師の年収は店舗や役割によって異なりますが、年収水準は比較的高く、福利厚生の充実なども大きな魅力です。また、年収と業務量のバランスの良さや、育児支援・異動のしやすさ・社員割引など、生活面を含めた働きやすさを理由に働き続けている方も多くいます。

ドラッグストアが自分に向いているかどうかは、「年収」だけでなく、どのような業務に関わりたいのか、将来どのような薬剤師を目指したいのかを踏まえて判断することが大切です。働き方の特徴を正しく理解したうえで選べば、ドラッグストアは自分らしく働ける選択肢の一つとなるでしょう。

ファルマラボ編集部

「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。

記事掲載日: 2026/04/16

あわせて読まれている記事

\登録無料!簡単約1分/

ファルマラボ会員特典

  1. 薬剤師の業務に役立つ資料や動画が見放題!
  2. 会員限定セミナーへの参加
  3. 資料・セミナー・コラムなど最新リリース情報をお知らせ