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  • 公開日:2016.06.26

転職活動は在職時からはじめるべき?退職後にすべき?

薬剤師が転職したいと思ったとき、転職活動はどのタイミングから始めればよいのでしょうか? 在職期間や就職活動とのバランスなどを合わせて紹介していきます。

転職活動の内容と現職の忙しさのバランスをみて考える

薬剤師が転職を考えた場合、転職活動をスタートさせるタイミングは、人によって異なります。 この場合の「人によって」とは、在職している職場の事情と、転職しようと思っている職場の事情という、2つのバランスによって成り立っています。

在職中に転職活動を進めていく場合は、キャリアが途切れ、生活の不安が生じてしまうのを防ぐことができます。 しかしその一方で、現職と並行して活動するため、どうしても多忙さが極まってしまい、活動に制限がかかってしまったり、自分自身の負担が大きくなってしまいがちだったりします。

仕事を退職してから転職活動をすると、時間をしっかりかけて、集中して次の仕事を探せるというメリットがある一方で、貯蓄や生活の不安、キャリアが途切れてしまうなどのデメリットも発生することがあります。 現職の状況とプライベートを合わせて考え、的確な方法を選択しましょう。

在職中に転職活動を進めるメリットとデメリット

薬剤師が、在職期間から転職活動を進めておく大きなメリットとしては、やはりお金の心配が少ないことが挙げられます。 在職中に転職先の内定をもらっておけば、現在の職場を辞めたあとでも、すぐに就業することができます。 生活費の心配をはじめとした、金銭面における不安は発生しなくて済むのです。

また、転職活動期間と在職期間をかぶらせておくことで、キャリアが途切れるのを防止することもできます。 失業期間が長くなってしまうというネックが生じなくて済むため、今後のキャリアプランを考えたい人にとっては、重要なポイントになるかもしれません。 さらに、現在の職場を退職する際も、次の仕事が決まっているという事実があれば、交渉がスムーズになりやすいケースも少なくありません。

一方で、仕事をしながら転職活動をするため、忙しさはネックになりやすいです。 面接の日程なども調整するのが大変になるため、転職活動における本気度が問われると言っても良いでしょう。

退職後に転職活動を進めるメリットとデメリット

退職後に転職活動を進めるのは、じっくり今後のキャリアプランを考えたい人に向いています。 これまでのワークスタイルやプライベートとのバランスを見直し、都合をつけながら転職活動を進めたい人に合っているでしょう。 現職が忙しく、仕事と転職活動をどうしても両立できないという人も、退職後にじっくりと腰を据えて転職活動を進めていくと良いでしょう。

焦らずに時間をかけて、じっくり自分に合った職場を探すことができるというメリットがあります。 在職中と比較すると、忙しさも軽減しやすいですし、面接をはじめとした相手方との時間や日程の都合もコントロールしやすいです。

一方で、退職後に転職活動をはじめるデメリットとしては、金銭面の不安が挙げられます。 転職活動期間が長くなってしまうと、金銭的な負担が多くなってしまい、不安も大きくなりやすいですよね。 収入が確保できない中で金銭的な負担が増えていく焦りから、むしろ転職活動に腰を据えることができなくなってしまい、働きたい職場をうまく見つけられなくなってしまうパターンもあります。 退職後の転職活動は、十分な資金を確保してからにするのが賢明でしょう。

バランスのとれた就職活動を進めるために

在職中、あるいは退職後に転職活動を進める場合、どちらであっても重要なのは、転職活動以外のこととのバランスを上手に取ることです。 そのためには、薬剤師の転職に適したタイミングや、自分の都合、希望する転職先の事情などを把握して、効率のよい活動をしていくことがポイントですね。

転職活動が最も活発であり、企業の方も本腰を入れて中途採用の人材発掘をするピークは、1年に2回、3月と9月となっています。 3月の場合は、4月から入社する人材を募集している傾向が強く、9月の場合は、7月期までの決算後に前職を退職する人材を狙ったタイミングとなっています。 それぞれの業界や職場、そのときの流れなどによって細かいタイミングやピークに差はありますが、薬剤師の場合も基本的には同様です。 このタイミングを見計らって転職活動を進めていくと、より内定を獲得しやすい傾向にあると言って良いでしよう。

また、この時期のほかにも薬剤師の転職市場では市場の動きが活発になるタイミング、転職活動をしやすくなるタイミングがいくつか存在しています。 ご希望やご状況、最新の業界動向に合わせ、ご自身にとって最適なタイミングでの転職活動を行うことをおすすめいたします。 そのためにも、こまめに求人情報や市場のトレンドをチェックし、自分が働きたいと思っている職場の情報や転職市場動向を仕入れるようにしておきたいですね。

まとめ〜転職活動は在職時からはじめるべき?退職後にすべき?

1.転職活動の内容と現職の忙しさのバランスをみて考える
薬剤師の転職活動は、在職中にスタートさせても、退職してからスタートさせても、どちらもメリットやデメリットが生じる可能性があります。 現職や次の転職希望先、プライベートなどとのバランスを考えて進めましょう。
2.在職中に転職活動を進めるメリットとデメリット
在職中に転職活動を進めておくことで、キャリアが途切れるのを防いだり、生活費をはじめとした金銭面の不安を解消したりすることができます。 すでに内定が出ている場合、退職の交渉もスムーズになりやすいです。 ただし、仕事と並行して活動していくため、忙しさがネックとなりやすいです。
3.退職後に転職活動を進めるメリットとデメリット
退職後に転職活動を進めるメリットとしては、都合がつけやすく、時間がとりやすいという点が挙げられます。 現職が忙しくて、なかなか転職活動ができない人に向いていますが、一方で金銭的な不安が大きくなりやすいというデメリットもあります。
4.バランスのとれた就職活動を進めるために
バランスのとれた転職活動をするためには、中途採用が多くなる3月や9月など、転職活動をしやすいタイミングをうまく利用すると良いでしょう。 こまめに情報を集めて、自分が働きたいと思っている転職先の求人情報や市場動向をチェックしておけるようにしたいですね。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/06/26

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