服薬指導に活かす医薬品情報

セリンクロ錠

Q

何のお薬?処方目的は?

A

効能・効果は「アルコール依存症患者における飲酒量の低減」です。アルコール依存症と診断され、習慣的に多量飲酒が認められる患者に使用すること、とされ、その多量飲酒の目安は純アルコールとして1日平均男性60g超(ビール中瓶【500mL】3本以上)、女性40g超(ビール中瓶【500mL】2本以上)です。

Q

用法・用量は?

A

通常、1回10mg飲酒の1~2時間前に経口投与します。ただし、1日1回までとします。症状により適宜増量することができますが、1日量は20mgを超えないこと、とされています。服用せずに飲酒し始めてしまった場合は、気づいた時点ですぐに服用します。飲酒終了後の場合は服用しないように指導します。飲酒しない日は服用しません。

Q

作用機序は?

A

ナルメフェンは、選択的オピオイド調節薬で、μオピオイド受容体にはアンタゴニストとして、κオピオイド受容体には部分アゴニストとして作用し、シグナル伝達を調整することで飲酒欲求を抑えると考えられています。

Q

注意すべき副作用は?

A

主な副作用は悪心、浮動性めまい、傾眠、頭痛等が報告されています。服用中は自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に注意します。

Q

相互作用は?

A

本剤のμオピオイド受容体拮抗作用により、μオピオイド受容体作動薬に対して競合的に阻害します。具体的にはオピオイド受容体作動薬の離脱症状を起こすおそれがあります。またオピオイド受容体作動薬の鎮痛作用を減弱させます。そのためオピオイド系薬剤(鎮痛、麻酔)は併用禁忌です(ただし、緊急事態により使用する場合を除く)。

薬剤名では モルヒネ(MSコンチン)、フェンタニル(フェントス)、フェンタニル・ドロペリドール(タラモナール)、レミフェンタニル(アルチバ)、オキシコドン(オキシコンチン)、メサドン(メサペイン)、ブプレノルフィン(ノルスパン)、タペンタドール(タペンタ)、トラマドール(トラマール)、トラマドール・アセトアミノフェン(トラムセット)、ヒドロモルフォン(ナルサス)などが併用禁忌です。もし手術等においてオピオイド系薬剤を投与することが事前にわかる場合は少なくとも1週間前に本剤の投与を中断します。

また併用注意は、同様の理由により効果が減弱するため、コデイン、ジヒドロコデイン、ロペラミド(ロペミン)、トリメブチン(セレキノン)等があります。

教育サポートが充実したファルマスタッフの派遣薬剤師はこちらをチェック!

派遣薬剤師のススメP
掲載日: 2020/12/10
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります