服薬指導に活かす医薬品情報

ブレディニン錠

Q

何のお薬?用法・用量は?

A

1.「腎移植における拒否反応の抑制」

                   
  初期量 維持量
体重1kg当り/日 2~3mg 1~3mg

1日1~3回に分けて経口投与します。耐薬量および有効量は患者によって異なるため、最適の治療効果を得るために注意深い増減が必要です。


2.「原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群」 3.「ループス腎炎」

1回50mgを1日3回経口投与します。使用以前に副腎皮質ホルモン剤が維持投与されている場合、その維持用量に本剤を上乗せして用います。


4.「関節リウマチ」

1回50mgを1日3回経口投与します。通常、効果発現まで2~4カ月間の継続投与が必要です。ただし、6カ月間継続投与しても効果があらわれない場合は投与を中止します。

Q

使用上の注意点は?

A

主として腎臓から排泄されるため、腎障害のある患者では排泄が遅延し、骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあります。腎機能(血清Cr値等)及び年齢、体重等を考慮し、低用量から投与を開始する等、用量に留意して患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与します。


骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあるため、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行います。また、感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意し、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行います。


原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群への使用は、投与開始後6カ月を目標として、1日尿蛋白量、Ccr、血清総蛋白量等を定期的に測定し、血清総蛋白量、浮腫等の経過を総合的に判断し、改善効果を認め投与を継続する場合には、以後も定期的に尿蛋白量、腎機能等を測定しながら投与します。また、尿蛋白量の著しい上昇、全身性のひどいむくみ等、病態の急速な進展がみられる場合には、中止又は他の治療法を考慮する等の適切な処置を行います。

Q

禁忌、慎重投与、相互作用は?

A

本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者、白血球数3,000/mm3以下の患者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に禁忌です。


骨髄機能抑制のある患者、細菌・ウイルス・真菌等の感染症を合併している患者、出血性素因のある患者、腎障害のある患者は慎重投与です。ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるため、生ワクチンは併用禁忌です。

Q

副作用は?

A

主な副作用として、腹痛、食欲不振等の消化器系障害、白血球減少等の血液系障害、発疹等の過敏症等が報告されています。重大な副作用として、骨髄機能抑制、感染症、間質性肺炎、急性腎不全、肝機能障害、黄疸、消化管潰瘍、消化管出血、消化管穿孔、皮膚粘膜眼症候群、膵炎、高血糖、糖尿病の報告があります。

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派遣薬剤師のススメP
掲載日: 2019/11/14
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