服薬指導に活かす医薬品情報

ハルロピテープ

Q

何のお薬?処方目的は?

A

「パーキンソン病」が適応症です。

Q

用法・用量は?

A

1日1回、胸部、腹部、側腹部、大腿部又は上腕部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替えます。通常、成人にはロピニロール塩酸塩として8mg/日から開始し、1週間以上の間隔で8mg/日ずつ増量します。なお、年齢、症状により適宜増減しますが、64mg/日を超えないようにします。
本剤は少量から開始し、悪心、嘔吐等の消化器症状、血圧等の観察を十分に行いながら慎重に増量し、患者毎に適切な維持量を定めます。
・皮膚刺激予防のため貼付箇所は毎回変更する
・1日毎に貼り替えるため、貼付開始時刻の設定には入浴等の時間を考慮することが望ましい
・途中で剥がれ落ちた場合は、直ちに新たな薬剤を貼付し、次の貼り替え予定時間には新たなものに貼り替えること
・貼付部位の温度が上昇すると血中濃度が上昇するおそれがあるため、外部熱(過度の直射日光、あんか、サウナ等)に曝露させないこと

Q

作用機序は?

A

ドパミンD2様受容体刺激作用を有します。

Q

特徴は?

A

1日1回投与の経皮吸収型パーキンソン病(PD)治療剤であり、同成分を含有する経口徐放錠(レキップCR)に劣らない運動症状改善効果を有します。本剤は、投与開始後おおむね48~72時間で定常状態に達します。
PD治療薬の多くは経口剤ですが、PD患者では摂食・嚥下障害が全体の50~90%に存在するため、経口剤が不向きな患者も多いです。また、自律神経症状として消化管障害が発生しますが、経皮吸収型製剤は消化管障害の影響を受けません。さらに、家族や介護者でも使用が容易で、使用状況を目視で確認できる等のメリットもあります。

Q

警告、禁忌は?

A

警告として、「前兆のない突発的睡眠及び傾眠等、またドパミン受容体作動薬の投与において、突発的睡眠により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者によく説明し、本剤使用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること」と記載されています。妊婦又は妊娠の可能性のある女性は禁忌となっています。

Q

重要な基本的注意は?

A

減量、中止が必要な場合は漸減します。急激な減量又は中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、悪性症候群や、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等)があらわれることがあります。

Q

注意すべき副作用は?

A

主な副作用は、貼付部位紅斑、そう痒感、傾眠、悪心、便秘及びジスキネジア等です。重大な副作用は、突発性睡眠、精神症状、悪性症候群です。
薬剤離脱症候群、衝動制御障害、起立性低血圧等も注意すべき重要な副作用です。

Q

相互作用は?

A

主にCYP1A2により代謝されます。CYP1A2阻害作用を有する薬剤、また、ドパミン拮抗薬やエストロゲン含有製剤も併用注意です。



掲載日: 2021/09/16
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