服薬指導に活かす医薬品情報

アレグラ錠

Q

処方目的は?

A

適応症は「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒」であり、主に皮膚科や耳鼻咽喉科などで使用されます。服薬指導時には診療科の確認と共に、受診理由について情報収集しましょう。


Q

特徴は?

A

第2世代ヒスタミンH1受容体拮抗薬に分類され、レスタミン、ポララミンなどの第1世代と比較してH1受容体選択性が高く、さらに血液脳関門透過性が低いのが特徴です。つまり第2世代は、口渇・排尿困難・眼圧上昇・頻脈などの抗コリン作用や、眠気・鎮静作用などの中枢抑制作用による副作用が少なくなるよう改良されています。また、即効性のある第1世代とは異なり、効果発現は遅いものの作用持続時間は長く、服用回数が1日2回で済むため、アドヒアランスが低下しにくいのも特徴です。さらに、くしゃみ・鼻漏に加え、鼻閉への効果も期待できるとされています。


Q

服用期間は?

A

花粉症など季節性アレルギー疾患の患者さまには、好発季節を考慮してその直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましいとされています。そのため、自覚症状改善後も予防のためにも医師の指示通り継続服用するよう指導することが大切です。なお、本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意することとなっています。


Q

「眠気」について

A

血液脳関門透過性が低いことから中枢抑制作用は起こりづらいものの、眠気についてはやはり注意が必要です。臨床試験では主な副作用として頭痛(4.6%)に次いで眠気(2.3%)の報告があります。特に服用開始時には注意が必要となるため、服薬指導時には運転歴も踏まえて眠気に関して情報提供しましょう。



インペアード・パフォーマンス

患者さまの自覚に関わらず集中力・判断力・作業能率が低下した状態をインペアード・パフォーマンスといい、具体的には本人は眠くないと思っていても、運転している車がブレる、考えがまとまらない、字を間違えるという状況です。※第1世代の中では眠気が少ないとされるポララミン2mg服用時のインペアード・パフォーマンスはウイスキー3杯分(約90mL)とほぼ同等

抗ヒスタミン薬の鎮静作用は、脳内に移行してヒスタミンH1受容体を競合的に阻害するために起こると考えられており、インペアード・パフォーマンスは薬剤の脳内ヒスタミンH1受容体占有率と相関することがわかってきました。

アレグラを含む第2世代抗ヒスタミン薬の中でも薬剤によって中枢への移行のしやすさには差があり、インペアード・パフォーマンスも考慮した薬剤選択が大切です。


掲載日: 2024/04/04
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります