デリケートゾーンのかゆみ・かぶれなどに使用できるフェミニーナ軟膏S、カンジダ症に使用できる?できない?

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デリケートゾーンのかゆみ・かぶれなどに使用できるフェミニーナ軟膏S、カンジダ症に使用できる?できない?

    フェミニーナ軟膏Sは、リドカインやジフェンヒドラミン塩酸塩やイソプロピルメチルフェノール、トコフェロール酢酸エステルを配合したノンステロイドの鎮痒消炎薬です。「デリケートゾーンのかゆみ・かぶれ」をメインにPRした商品ですが、効能効果としては、かゆみ、かぶれ、湿疹、虫さされ、皮ふ炎、じんましん、あせも、ただれ、しもやけがあります。

    カンジダ症の人は、「してはいけないこと(禁忌)」とされているため使用することができません。カンジダ症の治療薬ではありませんので、根本的な治療にはなりません。

    なお、オキシコナゾール硝酸塩を配合した第1類医薬品のフェミニーナ腟カンジダ錠は、腟カンジダの再発(以前に医師から、腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限る)に使用できます。

    服薬指導POINT

    フェミニーナ軟膏Sは、膣内や膣の入り口、小陰唇などの粘膜部分への使用は、できません。かゆみを感じている外陰部とその周辺部に塗布するよう指導しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2023/07/21
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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