解熱鎮痛薬のナロンシリーズのうち、鎮静成分であるブロモバレリル尿素が配合されているものは?

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解熱鎮痛薬のナロンシリーズのうち、鎮静成分であるブロモバレリル尿素が配合されているものは?

    ナロンエースTは、イブプロフェン、エテンザミド、ブロモバレリル尿素、無水カフェインの4成分を配合した解熱鎮痛薬です。鎮痛効果を高める目的で配合される鎮静成分のブロモバレリル尿素は、眠気があらわれる恐れがあるため、自動車などの乗物や機械類の運転操作は、「してはいけないこと(禁忌)」とされているため販売時に注意しましょう。

    またブロモバレリル尿素は、連用により薬物依存を生じることがあるため、濫用等のおそれのある医薬品として指定されています。販売時には、原則として1人1包装単位の販売にするなど取り扱いに留意するようにしましょう。

    なお、2:ナロンエースPREMIUMや3:ナロンmには、アリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素といった鎮静成分は含まれておりません。

    服薬指導POINT

    解熱鎮痛薬の販売時には、解熱鎮痛成分だけでなく、ほかの配合成分にも注意して商品を提案しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2023/08/25
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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