解熱鎮痛薬のバイエルアスピリン、出血傾向のある人への使用上の注意の記載事項として正しいものは?

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解熱鎮痛薬のバイエルアスピリン、出血傾向のある人への使用上の注意の記載事項として正しいものは?

    バイエルアスピリンは、アスピリン(アセチルサリチル酸)を配合した解熱鎮痛薬で、1回1錠(1錠中:500mg)1日3回の服用を限度とします。

    アスピリンは血小板機能異常が起こることがあるため、出血傾向を助長するおそれがあり、出血傾向のある人は「してはいけないこと(禁忌)」とされています。出血傾向のある人とは、手足に点状出血、紫斑ができやすい人などです。

    また、胃・十二指腸潰瘍を起こしている人は「してはいけないこと(禁忌)」心臓病、腎臓病、肝臓病の診断を受けた人は「相談すること」であるため、販売時にはしっかりと確認しましょう。

    服薬指導POINT

    アスピリン(アセチルサリチル酸)は、非ピリン系の解熱鎮痛薬です。ピリン系と間違えることのないようお客さまに説明しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2023/09/29
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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