Q

併用薬がなく、低血糖が現れている患者さまにベイスン?

A

糖尿病の薬を服用していない患者さまで低血糖症状を起こす可能性があるものとして、 胃切除手術後に見られる合併症の一つである、後期ダンピング症候群が考えられます。

後期ダンピング症候群は、胃が小さいために食物が急速に小腸に流入することで、 食事の際に小腸から短時間に糖分が吸収され一時的に高血糖になった後に、 それを是正しようとして膵臓からインスリンが過剰分泌されることで発生し 食後2~3時間ごろに低血糖症状が出現します。
α-グルコシダーゼ阻害薬であるベイスンは、二糖類の分解を阻害することで 胃切除後の患者さまにおける食後過血糖を防ぎ、インスリンの過剰分泌を抑えることで 後期ダンピング症候群を予防する働きがあるとされています。

更新日:2020/4/9

掲載日: 2016/01/28
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