次のOTC医薬品のうち、牛乳アレルギーの人が「してはいけないこと(禁忌)」にあたるのはどれ?

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次のOTC医薬品のうち、牛乳アレルギーの人が「してはいけないこと(禁忌)」にあたるのはどれ?

    ビオフェルミン止瀉薬には、タンニン酸アルブミン(タンナルビン)、ゲンノショウコエキス、ロートエキス、フェーカリス菌末が配合されています。腸粘膜に収れん作用をあらわし下痢を止める効果があるタンニン酸アルブミンは、原料に牛乳中に含まれるタンパク質のカゼインを使用しているため、牛乳アレルギーのお客さまには禁忌の成分です。また、大正下痢止め〈小児用〉、新タントーゼAなども同様に牛乳アレルギーのお客さまには禁忌なので注意しましょう。

    2のセイロガン糖衣A(木クレオソート、ゲンノショウコ末、オウバク乾燥エキス)、3のワカ末止瀉薬錠(ベルベリン塩化物水和物、ゲンノショウコエキス)には牛乳アレルギーに関する注意はありません。

    服薬指導POINT

    タンニン酸アルブミンを配合したOTC医薬品の販売時には必ず牛乳アレルギーの有無を確認しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2022/06/03
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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