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アスパラカリウムはカリウム値が低下している患者さまに使われる薬です。 芍薬甘草湯は、添付文書の禁忌欄に「低カリウム血症のある患者」と記載されているため、使用が禁忌とされています。 甘草の主成分であるグリチルリチン酸は、コルチゾールからコルチゾンへ変換する酵素(11β-水酸化ステロイド脱水素酵素)を阻害します。 増加したコルチゾールが腎尿細管のミネラルコルチコイド受容体に作用し、ナトリウム再吸収を促進させると同時にカリウム排泄を増加させます。 その結果、患者さまのカリウム値が低下すると、不整脈などの重篤な副作用が起こる可能性があるため、禁忌とされています。 ▼参考資料はコチラ 一方、高カリウム血症の治療に用いられるロケルマなどの薬剤を服用している患者さまが芍薬甘草湯を併用すると、カリウム値が過度に低下するおそれがあります。 この場合、芍薬甘草湯を時折服用する程度であればリスクは比較的低いと考えられますが、連日服用する場合にはカリウム値が過度に低下する可能性があり危険です。 特に高齢者や女性では発現頻度が高いとされています。 ほかに、ループ系利尿薬やサイアザイド系利尿薬もカリウム値を低下させる恐れがあるので、これらの薬の併用状況や患者さまの背景を踏まえ、疑義照会が必要かどうかを判断することが望ましいでしょう。 処方監査・服薬指導のPOINT芍薬甘草湯には、甘草が一日量として5~6g含まれています。 低カリウム血症などが禁忌となる漢方薬に、芍薬甘草湯、炙甘草湯、芍薬甘草附子湯などがあります。(※漢方以外では、グリチロン配合錠など) これら以外の漢方薬においても、複数の漢方薬を併用し、甘草の1日あたりの総量が6gを超える場合には注意が必要です。 |

Q |
アスパラカリウムを服用中の患者さまに、禁忌となる恐れがある薬はどれでしょうか? |
掲載日: 2025/09/25
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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